養老孟司先生の著書『手入れという思想』に出会いました。 この本では、日本人の生活に根付いた「手入れ」という概念や感覚がどの様なものなのか、深く書き示されています。 日本人は、長年にわたって自然との調和を保ちながら里山を手入れし、大自然と共存してきた歴史があります。 そこには新たな生態系が生まれる程です。 全てが循環し、支え合って、里山になっているのです。 この「手入れ」の精神には、人間が自然の一部であるという理解が込められています。 また、私たちが、日常生活の中で
僕は女性も来れる世界一の床屋の流派を作っています。 何故流派としたいか、 僕自身、流派とは「本流儀から派生したもの」、また「受け継がれていくもの」といった意味と認識しています。 ですので、自分の人生より先に残こる手法、様式、しきたりを構築、洗練し、不変的な哲学を持って社会貢献(仕事)したいと言う望みがあります。 それは多くの先生方からすれば、青臭く、浅はかな考えで、格好つけの戯言なのかも知れません。 ですが、そんな風に昇華できる可能性がある仕事だと僕は信じています。 僕
前回"突然の雨の様な奴"というnoteを書きました。 どんな奴か、、 毎日、道や電車や店舗でたくさんの人とすれ違い、接する中で嫌な気持ち、気分にさせてくる奴です。 僕は今、美容師として働いています。 美容師の中にもそんな奴はいて、、、 新規の方のカウンセリングをしていると、前回の施術がどんなものなのか見て取れますが、 めちゃくちゃに根本からセニング(すく)されていてたり、カットラインもぐちゃぐちゃ、 終いには訳のわからないトリートメント。。 また前回の美容師の教えを健気
世界一の床屋の流派を作っている最中の坂本拓郎です。 たくさんの美容師、理容師の中にいる悪について。 絶対悪はあるのだろうか? 暴言を吐く奴、暴力を振る奴、マナーがない奴、人を見下す奴、嘲(あざ)笑う奴、蹴落とす奴、etc... 都市部に住むと実際、日々たくさんの人と接し、すれ違う中でそんな奴はたくさんいて、"突然雨に降られた"かの様に、鉢合わせ、嫌な思いをしたりします。 生まれた環境によっては、いきなりそんな奴らに囲まれてしまうのです。 では、その"突然の雨の様な奴
人類は二足歩行を始めた頃からだんだんと体毛が薄くなったようです。 それに伴い、寒さや害虫から身を守る為に毛皮を身に纏い、繊維ができると衣を纏い始めます。 続いてツルを腰に巻いたり、ネックレスの様なもので装飾を始め、ファッションがあちこちで始まり、生殖活動として、他との差をつけアピールしたとも言われています。 部族のタトゥーなども言語を使わずとも見ただけで誰だかを示していた様です。 環境的な要因と、他にどの様に見せるか、本質はここだと思います。 社会的身分の差ができ始める
髪型は完全オーダーメイドです。 あなたの趣味趣向、日常生活、顔立ち、に合った髪型が手に入ったら毎日が楽になり、胸を張って歩ける気がしませんか? 僕がアシスタント時代に働いていたサロンのお客様で女性社長さんがいらっしゃいました、 ある日慌ただしく来店され、急いでいるとのことで、先輩と僕もスピードを上げて施術しました、 シャンプーが終わり、セット面につくとそのお客様は化粧を始めます、 こちらがドライしにくい事はなく、組んだ足の上に化粧道具を置き短時間でパッと素敵なお顔になって
髪型は先天性のものではなく、自分で決められる体の一部です。 方向性として、機能的髪型と装飾的髪型と芸術的髪型に分類されると思っています。 機能的髪型...... 清潔感、衛生的 邪魔にならない 日常でスタイリングがいらない 装飾的髪型...... 装飾=スタイリング(巻いたり、waxをつけたり) 結びまとめる以外はスタイリングが絶対必要 芸術的髪型...... ファッションショーのモデルの様な髪型 奇抜で超個性的 私が作る髪型はこの3つをどの様なバランスで設定してい
私たちの体は約60兆個の細胞があり、その中にある核の中には設計図であるDNAがあります。 先祖から受け継いだ情報や設計図を持ち、その情報で私たちの身体的特徴や外見的特徴を決定していきます。 唯一無二のスーパーオリジナルです。 皆様の顔、頭の形もその設計図に基づいた決定の表れです。 それは、それぞれに大小の差異があり、 人が潜在的に綺麗に見えるとされる 黄金比(1:1.6)や白銀比(1:1.4)の様な形を持つ方はほんの一握りです。 顔の形やパーツを変えられるとしたら、、
生物学的な観点から見ても「手入れ」は重要な行為です。 髪を切り、整えることは、動物たちが毛繕いをする行為、つまり「グルーミング」に似ています。 衛生を保ち、外傷を治癒し、心を落ち着かせる効果があります。 また、髭剃りはそのまま「グルーミング」とも 呼ばれます。 本来、自然界の生物であるヒト科の人間が 人工物で出来上がった都市で、無機物に囲まれ、無意識に緊張状態だと言う事は、多くの方が感じているのではないでしょうか? その中で仕事をするのですから尚更そう感じます。