見出し画像

ウェルビーイングって、何なん?

はじめに


昨今、ウェルビーイングについての研究が進んでいる。
といっても、「ウェルビーイング」という言葉自体は、1946年にWHOで初めて定義された言葉であるので、まったく新しいものではない。
一先ず今日は、ざっとウェルビーイングの入門と思って読んでほしい。

ウェルビーイングの定義

結論から言うと、正確には定義はない。    ・・・え。

例えば、
こんな感じに使われる。
Physical well-being.
Economic well-being.
Social well-being.
Development and activity.
Emotional well-being.
Psychological well-being.
Life satisfaction.
Domain specific satisfaction.
Engaging activities and work.
(出典:アメリカ疾病対策センター(CDC))

福祉、医療、教育、感情などさまざまなウェルビーイングが存在するからだ。まぁ、言ってしまえばかなり広い意味を持っているということ。

でも、それではいまいちわからないので、小学校の先生として子ども達に伝えるなら、
自分も他人も、心も体も、るんるんな状態」としておくのがいいのかなと思う。

なんか、SDGsっぽい?宗教っぽい?

私がこの言葉を見て思ったのは、率直なそんなイメージであった。
実のところ、SDGsにもウェルビーイングの要素は入っている。
だが、これはどちらかというと「健康」というところにフォーカスされている。もちろん間違いではない。

また、ウェルビーイング研究の第一人者である前野隆司教授は、ウェルビーイングの学問を日本では「幸福学」として研究されている。
日本語とは難しいもので、「幸福」という2文字は、風水とかマインドフルネス系の領域でよく使われてきた言葉でもあるので、そちらのほうがイメージしやすいのかもしれない。教授はもしかすると、これらのイメージを払拭させる意図もあったのかも(?)しれない。

ウェルビーイングは計測できるか。

結論  測れる。だけど、比べられない。
前出の前野教授らが作成した、ウェルビーイングサークルがよいツールとなる。一度トライしてほしい。
ただし、京都大学内田教授曰く、ウェルビーイングを他社や他国と比較しあうものではないともいう。
あくまで、自分は今のウェルビーイングを測るという点で活用してほしい。
ちなみに、この計測は定期的に行えば、ウェルビーイングが高まる(?!)らしい。
私も半信半疑でトライしている。


学校教育とウェルビーイング

さて、私の本業である学校現場で、ウェルビーイングを高めていくか。
ここは様々な仮説を立てて、実践していきたい。
私が考える自分へのミッションは、以下の通りだ。
①ウェルビーイングの大枠の理解
②現場で理念を浸透させる(ウェルビーイングの認知を広める)
③業務内で実践する(授業、職場)
④発信する

ちなみに、今は①と④ってところである。
②の認知まではいってないが、結構頻繁に職員室内では「ウェルビーイング、ウェルビーイング」って声に出しているので、付近の同僚から見れば、かなりの変人であると思う。

今の一番考えていることは、③の実践である。
どんなに理念や知識があっても、実践なくして発信できない。
また、ただの小学校の先生ができることは大それたことではないので、日々の実践にウェルビーイングのエッセンスを意識的に取り入れていくことかなと考えている。

夏休みも間もなく終了する。
子ども達も先生たちも、どんな気持ちで学校に来るのだろうか。
ここも、ウェルビーイングの程度の差で変わってくるかもしれない。

この項目はまだまだ書きたいことがあるので、別の機会に記そうと思う。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?