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Interview with Creators

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クリエーター紹介・インタビュー記事 Articles on interviews with creators and exhibition reviews.
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#テキスタイル

【ポートフォリオ紹介】 #インタビュー #アート 関連記事

aoi minakami ポートフォリオ紹介 2020年より、デザイナーや職人、アーティストなどのクリエイターらと関係を築きながらインタビュー記事やアート関連記事を執筆しています。 #インタビュー インタビュイー(話者)の活動や仕事への思いを伺うとともに、話し手の言葉から人柄を描きます。 インタビューをもとにクリエイターの経歴を紹介するバイオグラフィー記事(展覧会などで使用)や、個展やポップアップの紹介記事を執筆します。 ▼直近のものや、反響の多かった過去記事をまとめて

【クリエーター紹介】 引き染め職人・中嶋健 (2024)

日常にとけこむモダンなデザインで伝統を次世代へ継承する 中嶋健は滋賀県出身で、京都を拠点にする日本の引き染め職人。 「引き染め」とは日本の伝統的な染め技法のひとつで、刷毛を使って直接生地に色を乗せていくのが特徴。 グラッフィクデザイナーから転向した中嶋は、ぼかしなどの伝統的な技を用いつつも、鮮やかな色彩と大胆な図柄の浴衣生地などを制作し、現代的な和装の提案を積極的に行っている。 引き染めには広い面積を染色できるという利点がある反面、気象条件や気温や湿度、布の高低差など

【展示レポート】 中嶋健 たゆたう – 自分で選ぶ染物 – at Len Kyoto Kawarmachi

まず空間に入ると、天井を大胆に行き交うブラウンベースのテキスタイルに目を奪われる。 これは中嶋が普段染めに使っている浴衣用の生地で、京都らしい奥行きのある空間に小幅と呼ばれる約40センチ幅、5メートル長の生地がダイナミックに交差している。 Lenは京都の中心部・四条河原町近くにある、カフェバーを併設するホステル。河原町沿いに面したオープンなラウンジは旅行客だけでなく、コーヒーやお酒を求める地元の人も集い、偶然の出会いを含む交流サロンの役割を果たしている。 通りに面したガラ

【インタビュー】 引き染め職人 中嶋健

2021年6月の浴衣受注会に引き続き、京都で「中嶋健 染展」を開催中の引き染め職人・中嶋健。 前回の記事では、グラフィックデザイナーからの転身という経歴を紹介したが、今回はどのようにして新しい分野での方向転換をはかったのか、詳しく語ってもらった。 大学卒業後、洋楽への憧れからCDショップの勤務を経てニューヨークへ渡った中嶋。一年間の生活の中で、海外の文化に傾倒するだけでは現地の人々と対等に渡り合えないことを痛感したという。外国への関心とともに、自国の文化への意識が芽生えるき