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『ラ・ラ・ランド』見たよ

どーも!そまみくです!!
ミュージカル映画をそんなに見てない私が
この作品は本当に素晴らしいと思ったので久しぶりに見ました

ラ・ラ・ランド(2016年)

90点


はあああああああああ

しんどい!!!!!笑

公開時見た時のツイートを見返したら
同じようなこと書いてたww

改めて見返すとこの映画めちゃくちゃよくできてるというか
いろんなことが提示されてるんだな、と感じた!!!
ので、今日は、いっぱい語る気がする!ご注意!笑
※あくまでも個人の見解です

まず出だしのあの渋滞のシーン
ミアとセブは一切出てこなくて、
これが夢追い人たちだってのを表してるみたい
あと、ラ・ラ・ランドといえばチラシにもある
ミアの黄色いドレスだと思うんだけど
冒頭のシーン、同じようなドレスを着た女子が
何人も出てくるのよね!!
何かを象徴するかのように

しかも、当のミアはしばらく着て出てこない
最初のルームメイトたちとのパーティーも、
青いドレスで。
それが逆にこうワクワク感というか、
いつくるいつくる!?みたいな期待を煽ってもくる

この時もルームメイトが黄色着てる

しかもこの渋滞のシーン、
ラストでも同じような渋滞が出てくるんだけど、
渋滞から下りるあのシーンで、
もう渋滞を待ち続ける人生ではなくなっている、
年月が経っているってことが表されてて
めっちゃ洒落てるんだよなー

あとは色や音楽、映像の使い方がとってもうまくて、
これはなんというか舞台じゃなくて映画だからこそだな、ってのが多い。
序盤のピアノ演奏からのセブの物語への入りとか完璧すぎる!!!!
iPhoneの効果音で現実に戻る瞬間とかね
モノクロじゃない赤い照明なのにミアのドレスだけ色が映えてるのとか
あと、この映画春夏秋冬あるんだけど
夏の始まり方がめちゃくちゃ好きです

セブがジャズを語ってるシーンの解釈がめっちゃ好きです。
「目でみないとわからない」「音をぶつけ合い歩み寄る」
『セッション』やん!!!
ってなる

『セッション』も私の中でのベスト映画です
暴力的であんまりって評価もあるけど、
わたしは本当にこれこそがジャズだ!!!!っていう
生を感じました
映画館で最後のシーンで号泣しました笑
それを隣で見ていた母親に「なんで!?」って驚かれました笑
最高の演技をしているJ・K・シモンズが
ラ・ラ・ランドにも出てるから
ニヤニヤしちゃうよね笑

で、ミアのために始めたバンドなのに
距離が開いていっちゃうんだけど、
それを表しているのがライブシーンね!!!
どんどんファンに追いやられて
観客席の後ろに行ってしまうミアが
物理的にも心理的にも距離を表しているのよ・・・
セブもわかってはいるんだけど
ジャズが嫌いって言っているミアに言われるのが
より辛い

っていうかもうそれを言ったら
車がさ、ミアがプリウスでセブはクラシックカーじゃない?
そしてクラシックなジャズを愛していたセブ。
それがセブが変わってしまって
ミアは変わらない

木綿のハンカチーフだよ・・・

木綿のハンカチーフって、
なんか男側があんまりだ、みたいな意見多いと思うんだけど
わたしその逆というか、
変わった彼ではなく、変われなかった彼女の方を
注目しちゃうんだよね・・・
非がある、とかでは決してないんだけど、
彼女だって変わるチャンスは絶対あったはずで、
都会と田舎ってわかりやすく置いてはいるけど、
都会に出た彼が「変わらない」っていうのはきっと無理な話で、
置いていかれてるんじゃなくて、
そこについて行こうとしなかったんじゃないかな、と。
変わろうとしなかったというか。

それと同じような匂いを、感じた!!!
特にあのツアーについてきて、のシーン

そして一人芝居のシーンは
めちゃくちゃ痛々しいのよね・・・
リアルすぎるんだよ!!!
そこでも、形は違えど成功しているセブと
夢を追い続けてうまくいっていないミアの
対照的な感じが・・・

あ、あとこれは国の違いかもしれないけど、
日本だと女性の方が現実的、男性の方が夢見がち
なストーリーが多いから
それが若干逆転している感じも面白い。

でもオーディションで伝えて成功するわけだし
結局夢を追い続けたら叶ってるのよね・・・

そうなんだよー
二人とも成功はしてるんだよ
二人が思い描いたような形で。
そこにお互いがいないだけで。

それをさ、
最後あんな風に見せるなんて、
マジでドS。
でも最高。

ラ・ラ・ランドって、↓こういう意味らしいんだけど

この映画のタイトルはロサンゼルスと「現実から遊離した精神状態」を意味する。

フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

プラネタリウムのシーンでも浮遊するよね。
そして最後のあの”もしも”の世界も
二人が見た夢なんだよ、あの一瞬で。
そして一気に現実に戻る、
その使い方がめちゃくちゃ上手い。
観客もちゃんと空想だということがわかる作り。

このラスト、好きだしなんだろ・・って考えたんだけど、
パラキスだ
原作の方ね。映画は結末違うから。

矢沢あい「Paradise Kiss」

パラキスも、思い合ってた二人は別れて、
別々の道を成功させて、
主人公は別の人と結婚して、
でもお互いをちゃんと思い合ってるっていうことが
めちゃくちゃ伝わる最高のラストなんですけど

それと同じ匂いを感じた。
好きなんだよ結局こういうラストがー!!!!
もちろんハッピーエンドも好きだけど、
いろんなものを超えた愛というか、
二人だけにしかわからないというか、
そういうの、大好物です。

だからほんとこのラストは
よりリアルで、ものすごいしんどいんだよね。
この監督さんはリアルを描くのが
とても上手なのかもしれない・・・

ということで、総括!!
ミュージカル映画として評価される理由がめっちゃわかります。
一度と言わず二度三度見たくなる映画です。
夢追い人は絶対見るべき!!!!

では!!


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