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未来とは可能性の重なり「今」は2種類

錬金術や魔術において、時間の概念というのは非常に興味深いものです。錬金術の構造から考えると「今」という概念は2種類ありまして、これらの取り扱いを間違えると少々厄介なことが起こります。

2種類の時間の概念とは「過去・今・未来」という中での「今」と、過去と未来を含んだ『今』という2種類です。

過去と未来を含んだ時点で時間の流れというものは無効化されてしまいますが、とりあえず自分が居ると考えると『今』というのはあるということになります。(ついでに言うとココというのもあるということになります)

この場合の『今』や『ココ』や『自分』の何れかが含まれ無効化された場合『今』も『ココ』も『自分』も「ない」ということになりますので、時間の概念自体がなくなります。

で、魔術や占いなんかで働きかけるのは「過去・今・未来」のある「今」の方です。スピリチュアル でよく言う「今ここを生きる」の今は、過去と未来を含んだ『今』の方です。

未来が可能性の重なりというのは「過去・今・未来」の未来についての話です。この場合「今」の選択により「未来」の様々な可能性は変わってきます。

占いや魔術なんかは、目には見えない力を使ってその可能性に働きかけるという感じです。「過去・今・未来」に矢印をいれて関連付けたり、切り離してみたりもします。

まぁ、占いや魔術じゃなくても大抵の人は「未来」こうなりたいから「今」こうする。という方法で自分のなりたい未来を手に入れる可能性を増やす努力をしているのです。

ちなみに、以前お話しした「分離→統合→反転→還元」の還元で生きるということは「過去・今・未来」の「今」と過去と未来を含んだ『今』を重ねて、同時に見て生きるということです。

これを知らないままに「今を生きる!」と言って「過去・今・未来」の「今」を好き勝手に生きると「未来」はそれに応じた可能性がやってきますので注意が必要です。

大抵の方の場合、欲しい未来がありそのためにスピリチュアル やら、魔術やら占いやらをするわけですが、それ自体はなんら悪いことではありません。ただし「今」と『今』を合わせることなく「今」やりたいことだけをした場合、欲しい未来が遠ざかる可能性が高いのです。

過去と未来を含んだ『今』というのは、時間の流れが無効化されていますから、欲しい未来というのも必然的に無効化されてしまいます。「今」と『今』を重ねるということは「ゆだねる」ということになります。

過去も未来も含んだ『今』にゆだねて「今」やるべきことを淡々とやる。というのがスピリチュアル でいう「今を生きる」ということです。

なので、欲しい未来がある方は変な痩せ我慢をせず、かといって快楽主義にならず(笑)欲しい未来を手に入れる可能性が高い「今」の過ごし方をしていくと良いのではないでしょうか。


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