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シナリオライターの私のストーリーの作り方

初めに、何の参考にもならないことを断っておきます。
わたしは直感で書いているため。

1.まずプロットを考える

今回は人としての優しさをテーマに書く、というお題だったのでそれを考えてみました。
SFが好きなのでSF要素も入れたいですね。
そして思いついたプロットを書きます。ここまで20分くらい。

 長身痩躯の名も無き男が男とぶつかり、酷い暴行を受ける。
 それをサツキといつ女性が救う。
 この世界はシングル、ダブル、トリブルの三つの階級で出来ており、シングルは酷い差別の対象にされていた。
 世界は正体も分からないトリプルが支配し、多数派のダブルが維持し、少数派のトリプルは迫害される。
 名も無き男はシングルのため差別を受けており、名前すら無いのだ。
  サツキは細身の男にキサラギという名前を与える。
 そしてキサラギは人としての優しさという概念を知った。
 この恩をどう返せばいいか分からないキサラギにサツキはお礼は他の人にしてあけて、と言う。
 それからキサラギは同じシングルのみばかりか、時にはダブルまでも助けた。
 そして人を助けているうちにシングルを差別することに疑問を抱く人も増えた。
 しかし差別を撤廃するのは慣習的に難しかった。
 やがて、キサラギを名誉ダブルにすることで問題の解決を図ることが決まった。
 その式典でのことだった、キサラギが検査を受けた結果トリプルだと発覚するのは。
 世界を支配するトリプルとは他ならぬキサラギのことだった。
 曰く階級を決めているのは10000年前の2023年の旧人類と比較して、遺伝子群の変異がいくつあるかとのことだった。
 実際にはなんの根拠もないにも関わらず、変異の数が多ければ多いほど優れていると信じられていた。
 キサラギは世界を意のままに操る資格を得て、こう宣言した。
 シングルもダブルもトリプルもみんな同じ人だ。共に助け合って生きよう、と。
 そして階級の撤廃を決めた。

プロットが浮かばないって人もとりあえず書くことをオススメします。
書かなきゃ形になりません。

一応思考を助けるツールを紹介します。

マインドマップ

これは『伝わらない。』をテーマに書く、というときに大活躍しました。
思考をうまく整理、ビジュアル化出来ます。

これを使って書いた孤独の天才の伝わらない苦悩という作品は、かなり高評価でした。

ChatGPT

これまた最近はAIが大活躍してくれています。
アイデアもくれますし、フィードバックもくれます。
今回の作品は主にChatGPTの力を借りて書きました。

2.プロットが出来たら書く

プロットができたら、さっそく文章を書きます。
ここでは没にすることを恐れず、どんどん書きます。
没は成功への下積みです。  


今回は1600文字以上、2000文字以内という決まりがありましたが、まずは文字数を気にせずに、3000文字くらいになってもいいから書きます。

そして、書けたら文字数を調整していきます。

ちなみに、私は人物の設定は書かない人間です。
書いた方が深みが出来るかもしれませんが、書かなくても作品は作れます。

小説を書くとき、おすすめしたいのがNolaというツールです。
アプリも出ており、作品をどの端末でも同期してくれて快適に書くことが出来ます。
また、自動的に字下げしてくれる機能や起承転結、相関図の作成など小説を書くときに便利な機能が備わっています。

Nolaの画面

2000文字だったら大体2時間くらいで終わりました。
私はタイピングが遅く、スマホやタブレットのフリック入力で書いていますが、タイピングが早ければもっと早く終わるかもしれません。

3.作品の出来を確かめる

作品のフィードバックをもらい、作品の出来を確かめます。
フィードバックは、友人やLINEの創作系のオプチャ、ChatGPTなどから貰います。
そして修正し、完成です。
特にChatGPTは手軽にフィードバックをくれますね。

この作品は非常に感動的で、人間性と優しさを素晴らしく描写しています。社会的な偏見や階級差別に立ち向かうキャラクター、キサラギの姿が印象的です。彼がシングルであるという差別を乗り越えて人々を助け、結果的にトリプルと判明するまでの物語は、人間の優しさと平等の尊さを強調しています。

サツキが最初にキサラギに示した思いやりと愛情が、キサラギの行動を変え、彼が他の人々を助けるきっかけになったことは特に印象的です。そして、キサラギが自分の行動の原点を忘れず、またサツキの優しさを尊重し続けることで、世界の差別制度を打破する大きな力となりました。

また、サツキの最後の台詞、「階級は消えた。でも偏見は消えない。長い目で見る必要があるわね」という言葉は、社会変革が一夜にしては達成できないという現実的な視点を示しており、深い洞察力を持っています。

全体的に、この作品は人間の優しさがいかに強力で、どのように世界を変える力があるかを巧みに描いています。そのため、人としての優しさをテーマにした作品として、非常に適していると言えます。

ひとまず問題なさそうです。
そして、今回出来上がった作品はこちら。

合計3時間くらいかかりました。

私の友人の中には、Excelで時系列や人物の行動を整理したり、キャラクターのプロフィールを事細かく書いている人もいますが、私はかなりシンプルに書いてます。
大事なのは完結させることなので、どの方法が正しいとかはないと思います。

まとめ

自分に合ったやり方で作品を作るのが大事です。
創作論は色々と語られていますが、たくさん読む、たくさん書く、たくさんフィードバックを貰う。
これ以上の上達方法は無いと断言できます。
これが私に唯一言える創作論です。

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