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スタートアップの「バリュエーション(企業価値)」についてのメモ

スタートアップのバリュエーションについて、「起業のファイナンス」、「スタートアップ投資ガイドブック」を参考にしたメモです。

バリュエーション(企業価値)の決定方法:

基本的には需要と供給の関係によって決まるが、メジャーなバリュエーション 決定方法としては下記がある。

①純資産法:帳簿の純資産で企業価値を図る方法。・・・会社の「過去」に着目した方法であり、スタートアップに適していない。

②類似企業比準法:同じ業界やビジネスモデルの企業を参考にする方法。・・・使いやすいが、イノベーティブなスタートアップは類似企業の特定が難しい。

③DCF法:将来のキャッシュフローを現在価値に割り引く方法。・・・M&A時などに多い。スタートアップでは、正のキャッシュフローが生じていない場合も多いため、永久成長率などを仮定しにくい。

④市場価値法:株式市場における一定期間の株価を参考とする手法。・・・EXIT前のスタートアップには市場株価がないため使えない。

実際のバリュエーションの決定は「相場感」

上記のとおり、スタートアップのバリュエーション決定は一筋縄でいかない。このような中、プロの投資家たちは「このセクターのこの事業で、この場所で営んでいる会社で、このステージであれば、およそこのくらい」という「バリュエーションの相場感」を持っている。その上で、定性的なエッセンスや類似業種比較などのニュアンスが加えられ、実務上の数値が算出されている。



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