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『怪と幽』 編集補助記事など

 2013年最後の更新は、『怪と幽』12号で編集補助をした記事についてまとめてご報告。

 まず、巻頭イラスト令和画図百鬼はぺいさん作「三途川」。
 最初テーマのご提案をいただいた時はもっと宗教画っぽくなるのかと思いきや、ラフを見て仰天しました。なんという迫力、なんというイマジネーション! 今回、背景画を専門とするぺいさんにお願いしたのは「風景の怪」を見たかったからなのですが、想像以上のあの世の光景を突きつけられることになりました。
 もうすでにご覧いただいた方もいるかと思いますが、いかがでしたか?

 次は「とれたて怪談実話」のコーナーです。
 今回は藤木稟さん、田中俊行さん、神沼三平太さんのお三方にご寄稿いただきました。
 藤木稟さんは怪談実話として作品を発表されるのは初めてぐらいなのでは? なんと御自身の体験談でした。作品をお寄せくださる時、こういう話ならまだまだいくらでもあります、とのご伝言があったと聞いています。なんとも心強い。今回の作品は身近な怪が悲しい歴史を思い出させる、怪談らしい怪談です。
 田中俊行さんもまた御自身が体験したお話なのですが、それに付随して聞き書き怪談も入るという入れ子構造になっています。怪談取材の臨場感を味わえるかと。
 神沼三平太さんの作品も怪談取材時のお話。そして今号の特集テーマにあわせた鎌倉怪談でもあります。ただし、お話の舞台は長谷のある有名なお寺。私も時々参拝するお寺なので、景色を脳裏に描きつつ読みました。これを読んでもっと鎌倉怪談を! という気分になった方は下記をどうぞ。

 研究会レポートは、今回は四本です。
 東アジア恠異学会、異類の会、怪異怪談研究会、怪談文学研究会からそれぞれご担当の先生が研究会の内容についてご報告くださっています。
 このコーナーを読んでいただくと「妖怪/怪談」研究の今をタイムリーに把握できるかと思いますので、よりディープなおばけ生活をお望みなら必読かと思いますよ。オンラインで開催される研究会は一般参加も歓迎の場合もあるので、ぜひチェックしてみてください。

 さて、本日は大晦日です。
 今年一年、ご愛読ありがとうございました。
 来年もどうぞよろしくお願いいたします。
 よいお年をお迎えください。

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