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日経新聞記事「5年以内に使わないお金を投資に」は嘘です。気をつけて!

4月12日の日経新聞の記事にこういうものがありました。

預金と投資にどうお金を振り分けるかを考える際に
5年以内に使用予定のお金を預金に確保する。
それ以外の資金を投資に回す。

日経新聞

参考にして良いのかダメなのか。

率直な意見を今日は書いていきます。



結論

多少言いたいことは分かるんですが、

投資初心者も読む日経の記事としてはふさわしくないので

「参考にしない方が良い」

です。

投資の記事で

間違っている

と感じたり言い切ったりすることはあまり無いんですが、
悪影響を与える方が多いのであえて書かせていただきます。


否定的な記事になって申し訳ないですが、
正しいことをお伝えしたいのでぜひ読んでください!



疑問に思った点を2点挙げます。

1:5年という根拠が主観過ぎる

2:投資商品を全く売らない前提が✖


5年という根拠が主観過ぎる

この記事で挙げられている5年の根拠が以下の通りです。

直近50年間の世界株式のデータを基に試算した結果をみてみたところ、投資期間が1年間だとプラスになる確率は7割以下だが、5年間にすると8割ほどに達した。

「5年間投資を継続すると8割の確率でプラスになるのであれば、5年以上使用しない資金は投資へ回してみよう」という発想につながる。

日経新聞

・・・すいません、つながりません・・・

まず、

50年間のデータから算出するのは良いのですが、

それであれば1年での数字を7割以下と広く書くのではなく、
「7割程度」「6割後半」のようにちゃんと言い切ってほしいです。

5年の根拠にするために含みを持たせたようですが、
文脈的にはほぼ7割程度と読み取れます。

また、その前提で

1年間と5年間の差が1割程度しかないので、
なぜ3年や4年がダメなのかがよく分からない。

「7割は✖で8割だと〇」な理由もよく分からないです。

仮に

・5年以上は100%というデータがある
・1~4年までと5年以上に大きな差がある

というのであれば5年という数字の根拠になりますが、

あまりにも主観的なデータすぎるといえます。

投資商品を全く売らない前提が✖


・投資商品はあまり売りたくない
・売らない前提で考える

気持ちはわかるのですが、だからといって5年分の資金を預金に置いておくのはあまりにももったいないです。

投資、特につみたては

「なるべく多くの金額をなるべく長く投資する」

というのが基本になります。


5年後に使う予定があるとしても

その資金を5年間つみたて投資した方がほぼ間違いなくいいです。

投資しておいて、使う時に使う分だけ売る

こうした方がお金は増えます。

売らない前提で話を勧めるのは✖です。


他にも

5年分のお金を貯めている人はかなり少ないので、
投資するべき人がかなり絞られてしまう

といった微妙にひっかかる点もあり、

全体として「参考にするべきでない

という結論を出しました。


まとめ


この記事は正しい点も中にはありましたが、

前提や年数が適当すぎて「参考にならない記事」でした。


否定的な記事になってしまい申し訳ありませんでしたが、

日経新聞にも正しくない時はある

これは覚えておいてほしいです。


投資初心者のために正しい内容を書いたnoteも書いておりますので、

よかったらご購読してみてください。

昨日も一冊売れた記事となっております。


皆さんの資産形成が上手くいくように願っています。



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