2023年の本(10冊)
今年読んだ本で10冊を選べと言われたらなんだろうと思い、
言われてないけど選んでみた。
ミヒャエル・エンデ『モモ』
パウロ・コエーリョ『アルケミスト』
サンテグジュペリ『人間の土地』
吉野源三郎『君たちはどう生きるか』
大井実『ローカルブックストアである』
國分功一郎『暇と退屈の倫理学』
エーリッヒ・フロム『自由からの逃走』
遠藤周作『深い河』
夏目漱石『吾輩は猫である』
石井ゆかり『3年の星占い』
モモ、アルケミスト、人間の土地は再読組である。
これまで多読をよしとしてきたのだけど、
ここにきて、好きな本を読みなおすということも
いいなと思い始めている。
以前は、もっともっと本を読んで、
世界の真実を知りたいと手を伸ばしてきて、
あぁでもない、こうでもない、
なんとなく物足りない、まだ足りないという
気持ちの中で次々に本を読んできたのだけど、
私が知りたかった真実とは、幸福に関するもので、
人間はどう生きるか、どう生きるのが幸せなのか、
自分なりの答えを出したかったのだと思う。
まだ上手く言葉にはできないが、
これまで読んできた本のなかに、それぞれ答えは書かれていたように思う。
一言で言えるものではなく、書き手によって表現も違う。
だけど、芯の部分は同じのような気がしている。
だから、なるべく多くの本を読んで誰かの言葉を探すのではなく、
これまで読んだ本たちを何度も読み直してみようと思っている。
そして、文章好きとして、
好きな文章を何度も読むということをやってみたいとも思う。
今までは、浅田次郎の本は面白いなぁと思えば
浅田次郎の本を買い占めては次々に読み終えることで
不思議な達成感を得ていたのだけど、
そういう読み方では、ふと思い出したいときに
心に残った一文なんかはあまり出てこないのだ。
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