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「30までにとうるさくて」をようやく観てみた

一時期すごく話題になってたアベマのドラマ
「30までにとうるさくて」
ようやく観ました。

CMで「女性の20代はブランド」だとか
Twiiterで「えぐられる」「共感しかない」
とかなんとか書かれてるのを見て、
煽ってくる感じのドラマ、嫌い。と思ってた。
話題になってた当時、
まさに私が30歳だったのかな。

でもいざ見てみると、大号泣。

まぁ、遥がビジネスシーンで
目を見開いて顧客にプレゼンする姿とか、
4人がつるみすぎて行き過ぎだろとか、
花音の仕事に私情が混ざりすぎてるとことか、
子供がいる人との再婚って気持ち優先で進むかなとか
不自然に思うとこ結構あったけど。

30歳の壁に焦ってるときって
そういう大人にはなりきれていない、
まだ荒削りな世代なのかもしれない。

でも、元アンチだったわたしが1日で見終わり、
途中途中で号泣していたのは、
主人公4人の誰かに自分を重ねていたからではない。

選択を尊重しながらも叱咤激励する恭子の姉、
レズビアンの子供を理解して支えようとする詩の母親、
出産を期に総務部に飛ばされて
一見キャリアをつぶされたように見えていたけど
裏で起業に向けて奔走していた遥の先輩とか、
色んな選択を続けた、しなやかな強さをもった女性が
たくさん出てきたからかもしれない。

きっと色んな人にとって、
「その気持ちわかる」って思うと同時に、
こういう人が身近にいてくれたらいいなっていう
そういう存在も描かれていたのかもしれない。

もう終わり。もうどん底って思っていた時に、
違う視点を持って前に進んでいる人をみつけて、
一筋の光が差し込んでくることって誰しもあると思う。

あとは演技が上手な人が多かった。
私は、バリキャリ街道を貫いて
選択的シングルマザーになろうとする
恭子(山崎紘菜)の演技が好きだった。

ぐっとこらえつつも、涙がこみあげてくるシーンとか、
表面を取り繕ってたのに、涙が嗚咽とともに溢れるシーンとか、
そういう葛藤のシーンがとてもよかった。
恭子は理性の強い人だから、
頭でぐるぐる冷静に考えてるんだけど、
だけどやっぱりつらいんだ。って思ったとき、
吐き出せる人がいる温かさを知った時に
こぼれている涙って感じがした。

そして、
松原みきさんの「真夜中のドア」も最高だった。
都会の夜とすごいマッチする歌だなぁ。

当たり前のことだけど、
いろんな人生があって、
それぞれが選択をして日々生きている。
それを肯定するような前向きな
ドラマや映画がたくさんできるといいな。

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