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外せない大事な時間

毎日冬らしい寒い日が続きます。

皆さまいかがお過ごしでしょうか?

来週はもっと寒くなるとの事。

雪や体調に気を付けて過ごしたいですね。

さてさて、年末年始は右往左往していた我が家も

やっとこさ通常の生活が出来るようになりました。

現在父は鬱の真っ只中でテレビも見ずに天井とにらめっこしています。

せん妄が激しかった頃は多動と寝たきりを交互に繰り返していました。

多動は怪我が心配ですし、寝たきりは褥瘡があっという間に

できるので目が離せません。

褥瘡予防に1時間に1度は体の向きを変えなくてはいけなくて

介護する側は随分体力と気力を消耗しました。

そんな時でも外せなかったのがお茶の時間です。

我が家は祖父母が居た頃から

10時と3時に必ず抹茶を飲む習慣がありました。

介護生活に入ってからはなかなか悠長にお抹茶を点てる事はできません。

代わりに煎茶や中国茶をお気に入りの茶器で入れ

美味しいお菓子を食べるのが何よりの楽しみとなっています。

旨味を引き出したお茶を一口飲んだ途端

心豊かになっていく瞬間が大好きです。

そのお陰で気分がサーッと切り替わって

介護の事で頭がいっぱいにならずに済んでいます。

私の場合、問題について頭を使い過ぎると

ろくなことを考えないので一日2度のお茶の時間は

脳内リセットの為にもとても大切だと感じました。


最近知り合いにも在宅で家族の介護をしている人が増えてきました。

一生懸命お世話をしても病気の家族から感謝されるどころか

八つ当たりされてしまって強いストレスを感じている人が多いみたい。

結構な頻度でそんな話を耳にします。


皆さん家族の面倒を看るのは私しかいないとか、

しっかり食事で栄養を取らせてあげたいとか、

毎日お風呂に入れてあげたい等々。。。

介護について物凄く真面目に考えている人が多いのです。

勿論家族の為に頑張るのも良いけれど、

それじゃあ息切れするし自分を追い詰めてしまいます。


その人たちにいつもお話ししているのは

家族は介護のプロではないのだから完璧にしなくても良い。

兎に角ストレスや問題の原因から一歩距離を置いて

まずは頑張った自分を労わろうという事です。


コーヒー好きなら豆や淹れ方にちょっとだけ拘っても良いし

食事の時の器をお気に入りの物にしても良い。

特別でなくても自分が心地よくいられる為だけに何かをする。

その時間こそが大切なんだと実感しています。













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