【不妊治療の記録 #03】体外受精への迷いと葛藤

前回までの内容はこちら↓

39歳で不妊専門病院に通い始め、タイミング法を半年ほど行ったが、結果は全く出ず、人工授精は3回とも惨敗‥

【不妊治療の記録】40歳体外受精で妊娠した話｜マギーは二拠点生活を楽しむ人｜note

妊娠は努力でどうにかなるわけではない

今回学んだ事は、仕事や勉強は頑張れば頑張るだけ結果を出すことができるけど、妊活は頑張った分だけ結果がでるわけではないという事でした。お金をかけても結果はついて来ず、これがいつまで続くんだろうという先が見えない不安があってとても辛かったです。

年齢と共に卵子は老化するなんて知らなかった

なんで妊娠しないんだろう？どこも悪いところはないのに？そんな事ばかり考えてひたすら妊娠できない原因をネットで検索していた時にたどり着いた答えは「卵子の老化」。

検査に異常がなければ問題なく妊娠できると思っていたけど、妊娠するには卵子の質も重要で（体外受精時にこの辺りが特に重要になってくる）年齢とともに卵子は老化していくというもの。

今まで妊娠できなかったのは、自分の体は健康で見た目が若く見られても、卵子年齢は40歳には代わりはなく、認めたくないけど何かしらの原因の一つであることは間違いない。

卵子の老化は止められないそうで、病院の先生がいつも言う「なるべく早くステップアップを検討してほしい」と言う意味も、結果が出なくてようやく自分で理解できるようになったのでした。

行き着いた先は高額のミトコンドリア

年齢を戻すことはできないけど、少しでも卵子の質を高める事は出来ないものか？と思い、ネット検索をして行き着いた先は「ミトコンドリア」。私が購入したのは１個2万円近くもする「ミトコア」という商品は、口コミでは賛否両論のあるサプリでした。

2万円って本当に高い。。このミトコンドリアの効果があったのかどうかは正直わからないし、高いですし、積極的に人におすすめをするつもりはないけど、この時は藁をもすがる気持ちだったので、私はこの時期あたりから妊娠するまで飲み続けました。

ある日の情緒不安定な出来事

人工授精３回目で結果が出なかったあたりだと思いますが、毎回4万以上も払っても結果が出ない苛立ちも募って

13万も払っても全然結果が出ないし、毎月なんでこんなに落ち込まなきゃならないんだろう？体外受精が1回50万くらいかかるとして、それで結果で出なかったら更にショックを受けるかもしれない。もう妊娠なんて無理なのかも。こんなに精神的に落ち込むなら子どもは諦めて、犬を飼ったり、子どもなしで生きた方が幸せかもしれない。なんかもう気持ち的にしんどい。。

こんな感じで、情緒不安定気味になりました。

そんな時に私が東京、夫が南房総にいるときに、「ちょっと海（サーフィン）行ってくる」とのほほんとLINEしてくる夫に我慢の糸が切れたことがあります。自分は我慢してサーフィンも辞めて気持ち的にしんどいのに、なんでこの人はサーフィンして楽しんでるんだ！と思い

「もういやだ。体外受精をしてまで子どもなんて欲しくない」

と言いながら泣きました。夫はかなり焦ったんでしょう、南房総から車で飛んで東京に帰ってきました。そのあと夫婦でよく話し合い、こんな気持ちで妊活は続けられないと思ったので

「一回だけ頑張って体外受精にチャレンジする。もしダメだったら妊活はお休みする」

そうして40歳の誕生日を迎えてすぐ、体外受精をチャレンジすることに決めました。