会社内のコミュニケーションについて言語化してみる
最近はてな匿名ダイアリーでこれは・・・って思うような記事が多くなったと感じたので、会社組織でのコミュニケーションの取り方について言語化してみようかと思います。
モチベーション
この記事を書こうと思ったきっかけは、会社内のコミュニケーションがきっかけで、組織内において苦しい立場に追い込まれたり、ひんしゅくを買う方が結構いるんだなということを感じましたので言語化しようと思いました。
働くようになると、コミュニケーションのやり方が学生時代と180度変わりますが、それについて言語化されていることはあまりないかと思います。
自分自身へのリマインダの意味も込めて記載してみようかと思った次第です。
コミュニケーションの失敗例
さて、僕が最近目に止まったのは下記のような記事です。
記事A
記事B
両方に共通しているのは職場内のコミュニケーションでNGなことをしてしまっている点です。
何が問題だったのでしょうか。その前に組織の種類について述べようかと思います。
組織の種類
『企業の盛衰』という本によれば、組織には2つの種類があると主張しています。約30年前に書かれた本ですが、いまにも通じる内容だと思っています。
さて組織には主に2種類あります。1つ目が共同体組織もう1つが機能体組織です。
共同体組織について
共同体組織とは言ってしまえば、主に皆の心地よさを目指した組織のことであり、現実社会には、家庭や学校のクラス、社会人サークルなどが存在します。この組織においては、強い目的意識のようなものはなく、緩い感じでのコミュニケーションも問題ありません。
共同体組織で求められることは、とにかく個々が所属していて心地よいに付きます。学生の緩い感じのサークルはそうした雰囲気があって、楽しい時間を過ごせるでしょう。軽い冗談や弄りも許容されるということもあるでしょう。
機能体組織について
こちらは、主に営利企業や政治団体が該当し、何かを達成しようという明確な目的があるような組織のことを指します。
こちらの組織については、日々他の組織と競争を繰り広げており、個人の心地よさ等は、目的ではありません。
あくまで組織の目的の遂行が肝要であるということにつきます。
個々の人間が感じるストレスは組織の目的からすると優先順位を落とします。
増田の何が問題だったのか
機能体組織の一つの例である会社は営利目的の組織になります。組織の目的を達成するために組織内に上下関係を作り、効率よく物事を達成することが必要になります。
本来上下関係というのは、人間にとって心地よいものではありません。
なぜなら、上下関係がある場合、立場が上の存在は下の立場の人間にある程度の要求を呑ませることができるからです。
これは、どの文明においても行われていることで、人間の本能というべきか組織の目的をうまく達成するためにはこのような仕組みが必要だったということです。
よくアメリカの会社はフレンドリーと言いますが直属のボスが人事権を持っているため、部下は基本逆らうことができません。
ここで1つのルールが言えます。
ルール1 : 上司と部下の関係は対等ではない
記事Aで増田が行っていたことは全て立場の私的利用になります。
まず、ほぼ殆どの人は上司を友達とは思ってません。なぜかというと、自分自身を評価するのは上司であり、自分への業務命令を下すことができるのも上司だからです。
したがって、上司に言われたことは基本やらなければいけないという意識になりますし、ストレスがかかります。
部下にとって上司とは利害関係者であり、相手の印象を悪くしないように振る舞う必要性があります。
しかし、このような言動は共同体組織では許容されます。
共同体組織な組織では人同士が対等であり、このようなことを言われても断る自由があります。相手の心象が悪くなったとしても自分の生活には全く影響がありません。
一方、記事Bでは別の問題があります。
ルール2 : 利害関係者を下げることを吹聴してはならない
会社組織にいるとストレスがかかることが多々あります。理由は上述の通り、目的を達成するためにはある程度人間に負荷をかけて強要するような仕組みがあるためです。
そこで、所属している会社の悪口を言うと、どのようなことになるでしょうか。それを聞いた一部の人は、「会社を去ったほうがいいのだろうか」とか「客の◯◯が悪いからうまくいかないんだ」と考えるようになります。
ネガティブな情報は会社の士気下げ、最悪退職する人もいたり、お客さんへの態度に影響することも考えられます。
カバオくんのAAで利害関係者を茶化したりすることは機能体組織では許されません。
共同体組織では利害関係がない限りこのような愚痴は許容されます。
よくおばちゃん達がファミレスで愚痴を言ってますよね。
心に留めておくべきこと
会社という組織においては、会社内の人は皆利害関係者であることを心に留めておくべきです。また、プライベートへの干渉もするべきことではありません。
同僚は利害関係者になりうるかという話ですがなります。なぜなら出世を考えるのであれば競争相手になるからです。
ただ人はそこまでさっぱり割り切れるものでもなく、同僚であっても利害関係者から信頼できる友人になることもあり得ます。それは仕事への態度やその人柄に惹かれ、退職後も付き合いが続くと言ったこともあるでしょう。
とは言ってもどこで愚痴言えばいいの
機能体組織ではなく、共同体組織に属するようにしましょう。言ってしまえば、会社以外の共同体組織に属しなんでも気兼ねなく話せるような友人を作ることです。
利害関係者の悪口は決して組織内では言ってはなりません。
あなたのクビを締めることになりますよ。
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