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240720_ゆめゆめ忘れないように

・アイス屋でバイトをしていたことがある。そこは東京の繁華街から一本奥に入った大通りに面していて、少し高級志向のアイス屋だった。何年も働いていたから社長とも仲良くなり円満に退職した。
今日、まだその仕事を続けている後輩から電話があり急遽ヘルプに入ることになった。久しぶりの職場は改築の為か見慣れない。アイスの味もかなり変わっている。
「それ違います!こっち!」とフレーバーを間違えて怒られる。ワンスクープ綺麗にすくうのは難しい。金属が触れた端から溶けていくのだ。

なんとか一日を乗り切ったあと、両親が迎えに来てくれて食事に行くことになった。今日私は誕生日なのだ。美味しい料理を食べて、帰宅して眠りにつく。二段ベッドの下は安心できる祠みたいでたくさんの毛布に包まれて眠る。

母の声で目が覚める。
「KくんとRくんが食事に連れて行ってくれるって」とのこと。
KさんとRさんは近くの洒落た食堂でシェフをしており、今日の予約が少なければ休みをもらって食事に連れて行ってくれるという。


身支度をして食堂まで走っていくと、KさんのRさんはキッチンを丸く囲んで同僚達と真剣な顔で食材を見ていた。今日は難しいかも、と思いながら近くで時間を潰す。

駅にくっついている緑茶カフェの前を通り過ぎ、奥にある中国茶のカフェまで行く。店はテラスを広く伸ばしたみたいな造りになっていて、全体に薄暗い。建物は木造で濃いチョコレートみたいな色だ。
店内の真ん中に石で出来た水槽があって、そこに鼠色色の蘭鋳がいる。ちょんと頭を触れるか触れないかで触って、振り返る。

「かわいいね」

そう言った誰かがそこに立っている。
愛おしそうにこちらを見ている。



・ぜんぶ今朝の夢です。

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