冬に詠んでみた

十字路に赤信号のひとり立つ 横断歩道に割れ目がふたつ
永遠が欲しき立冬 窓枠が切り取る空に裸の銀杏
メルヒェンの三日月浮かぶ月曜日 電柱の上飛行機の下
マニキュアの匂い優しくストーブの重い匂いに沿って流れる