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サーファーとして、波の気になることをちょっと深堀りしてみた②~サーフィン×波~

 私は、30歳を過ぎてからサーフィンをはじめ、月に1回程度海に行くようになりました。サーフィンが楽しくて、これからも趣味でやっていきたいと思っています。そんな中で、サーフィンをするなら波のことも少し深堀りして知識を得たいなと思うようになり、気象予報士の森朗さんの本を2冊ほど、自分が持っている疑問に対する答えを見つけるためにつまみながら読んでみました。
 好きな事を深堀りすることは大事です。気になるならその場にとどまって深堀りです。
 さて、今回も読んだ本はこの2冊です。この本に書かれていることを参考に波について学んだことを書いていきます。

1. 波はどうやってブレイクするのか

 波がブレイク(崩れること)しないとサーフィンはできません。リーフブレイク(地形が岩やサンゴ礁の地形により波が崩れること)やショアブレイク(岸よりで波が崩れること)などがありますが、いくら波が高くても崩れないことには波乗りにならないのです。
 では、なぜ、波はブレイクするのか?それは波長(波と波の間隔)と水深の関係によります。

①波は、水深が波長の2分の1になると海底の影響を受けて速さがだんだん遅くなる。
②波は、水深が波長の20分の1になると波の高さが高まる。
③波高は波長の7分の1の高さになると砕けてブレイクする。

 波は水深が岸に近づき、水深が浅くなると進む速さが遅くなり、後ろからくる波に追いつかれて前後に押し縮められて波高が高くなり、波高は波長の7分の1が限界なので、波がブレイクしていくということになります。
 日本の地形は遠浅の海岸が多いのですが、ハワイなどは海底が急に浅くなることもあり、波のエネルギーが一気に集中するため、チューブを巻くような波が多くなるようです。
 こうやって、地形から波のブレイクの仕方を考えて見るのもおもしろいです。

2. オフショアとオンショア

オフショアの時にはフェイスが広くなりサーフィンに適した波になりやすい

 「オフショア」は岸から海に向かって吹く風、「オンショア」は海から岸に向かって吹く風のことを言います。そして、サーフィンに良いのは「オフショア」と言われています。
 「オフショア」の良さは、よく面ツルだと表現されたりします。それは、海岸付近では、風の吹く距離が短いため、海面があまりザワつかない綺麗な状態であり、波がブレイクするときも、オフショアの風に逆らってブレイクするので、比較的ゆっくりと大きなフェイスを作りだしてくれます。そのため、波選びをしっかりとしてパドリングすることができます。
 逆に、「オフショア」のときには、沖の方から風が吹くため、風の吹く距離も長くなり、海岸でも波が高く、そして、うねりも風に押されてくるので早くブレイクしてしまいます。つまり、波選びが難しくなってしまいます。
 できたら、「オフショア」の日にサーフィンをしたいなと思いますが、そればっかりは、その日の状況によるので、神様にお願いするしかないなと思います。

3.レギュラーとグーフィーの波はどうやってできるのか

 波のブレイクは水深と大きく関係するので、海岸に対してある程度に幅を持った波が斜めに入ってきた場合に波が崩れる方向が変わってきます。岸から見て左方向に割れる波をレギュラーの波、右方向に割れる波をグーフィーの波といいますが、レギュラーになるか、グーフィーになるかに影響してきます。

 上の写真のように、海底の地形に変化がなく、岸に近いほど浅くなるのであれば、斜めから入った波は、先に浅い場所に到達した地点からスピードが遅くなり、ブレイクしていくことになります。写真ではレギュラーの波に、逆から波が入ればグーフィーの波になるのです。海底の地形に多少の変化がある場合には、波も変化するでしょうが、基本的にはこのようにレギュラーとグーフィーが決まってくるようです。

4. サーフビートを見極めろ

 波には全体として大きなサイクルがあり、このリズムのことを「サーフビート」と言います。7つに一回良い波が来るとか、波が来はじめたら何個目の波が良いなどいろいろありますが、一回のサーフビートはたいてい2~3分のリズムで起こるようです。このサーフビートを見極めたら、波が立て続けに入ってきても、少ししたら落ち着くときがくると分かります。その間に沖に出るようにすると無駄な体力を使わずに沖に出られることになります。また、何個目の波が良い波か見極めることができたら、自分が狙う波も定まるように思います。
 そんなサーフビートを見極められると波を見るのも面白そうです。

 最後まで、読んでいただきありがとうございました。サーファーとして海を眺めたときに、波についての知識も持って見る海と、そうでない海では見えてくるものが違うと思います。


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