見出し画像

ひとつのことを極めているって、なんかすごいよね

1000のおにぎりを食す男、ハスつかさんが、あのマツコ・デラックスと対決・・いや、共演された。

テレビに出ている人をみると、つい芸能人か、ある世界の専門家かと思ってしまう癖がある。というか、テレビにフツーの人が出る隙などないのだ。

見た目はフツーだけど妙に歌が上手いとか、超人的な特技があるとか、そういうフツーじゃない人が出るものだと思う。

普段、積極的にテレビを観ないが、好きな番組はある。それらは妻から「この番組を誰が観るんだろうと思っていた」と言われてしまうものでもあって。

番組の名誉のために言っておくが、人気もあるし、長く続けられているし、それを観たら気持ちが晴れるとか、感動するとか、ちゃんと効果はある。


ハスつかさんとは去年、授賞式という晴れがましい席で、お会いしている。それまで、投稿へのコメントなどで交流はあったけれど、実際にお会いしたことがなかったので、第一印象でまず驚いた。

「おにぎりが好きな人だから、もっと”おにぎりっぽい”と思っていた」(失礼)

端的にいえば、思ったよりもスリムだった。さらに、見事なまでのハスキーボイス。コーヒーとサンドウィッチが好きだと言われても疑いを挟むことができない、そんな雰囲気だったのだ。

ハスつかさんのおにぎりに対する情熱は凄まじい。すでに1000のおむすびを食していることは書いたが、番組ではそれが倍になっていた。

なんと言っても、全国津々浦々のおにぎりを食べている。マツコにもイジられていた“おにぎりの仲間”も含め、実際に食べて感動しているのだから、その言葉にも説得力がある。

出演されていた「マツコの知らない世界」はタイトルの通り、“知らない世界”を解説しその魅力を語る番組だ。(コンビニアイスと、モンブランの回は観た記憶がある)

具材をご飯で包む、そのシンプルな「和食」には、ご当地の独自に発展した味や、インバウンドに向けた欧米化、変わらない伝統の強みなど、さまざまな魅力があった。

我が家のそばにも、おにぎり屋ができた。マツコが言うところの「乗っかった」なのかも知れない。お米と海苔にこだわる、ちょっと高級なおにぎりなので、なかなか買いに行けないのだけれど、食べたくなってきた。

諸説あるが、三角おにぎりの発祥は、東海道の川崎宿らしい。徳川家が投泊した際、朝食として握り飯を準備し、徳川家の家紋に肖って三角形のものを並べて葵の御紋を模して提供したのだとか。番組では、奈良茶飯が川崎宿でよく出されたと紹介されていた(実際、旧東海道にある和菓子屋さんでは奈良茶飯が食べられる)。

数年前、その川崎で行われた、おにぎりレシピコンテストでも、ハスつかさんは入賞されていた。さすがである。

おにぎりそのものだけでなく、新しい流れも見せてくれて、さらにはおにぎりの作り手である”おばあちゃん”たちまで把握しているとは・・単なる食いしん坊ではなく、驚くべきリサーチ力を持っていた。

マツコの「死ぬ前はやっぱりおにぎりだね」は、まさに名言だと思った。

こんなにも掘り下げて話せるのは、ハスつかさんだからだな・・と呟いたところ、一緒に観ていた妻が、言った。

「もっと、ふっくらとしたおにぎりっぽい感じの人かと思ってた。」

僕と同じように思っている人が、きっといるとは思っていたけれど、こんなに近くにいるとは。とすると、この投稿を読んでいる方も、もしかしたら同じように感じていたかも知れない。

恐るべし、おにぎりの世界。

ハスつかさんのおにぎりへの情熱が、夢を叶えた瞬間だった。



#おにぎり #ハスつかさん

最後まで読んでいただき、ありがとうございました! サポートは、子どもたちのおやつ代に充てます。 これまでの記録などhttps://note.com/monbon/n/nfb1fb73686fd