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NYの街角で4日間探した、あの水

毎週月曜日は、旅の記録を書いています。

先週のイタリア編、書いていてとても楽しくなっていました。イタリアの旅では、ベネチアのほか、フィレンツェ、ローマ、バチカン市国なども行きましたが、ベネチアでの迷子がとても印象に残る思い出ですね(笑)

今回は、友人とはじめてのニューヨーク(NY)へ行った旅のことを。

友人が前年にNYを経験済みだったこともあって、僕はほとんどの行程を任せてしまいました。

今となってはとても恵まれていましたが、セントラルパークの近くのホテルだったので、毎朝のようにデリでベーグルを買い、セントラルパークのベンチに座って、大量のコーヒーでお腹タプタプになりながら朝ごはんを食べていました。

セントラルパーク周辺だけでも、メトロポリタン美術館、MoMA、グッゲンハイム・・名だたる美術館を制し、もはや僕はお腹いっぱい気味。

そうは言っても、NYでやりたいことはたくさんありました。

ミュージカルに、ライブハウス、タイムズスクエアのトイザらスや、老舗デパートのメイシーズの木製エスカレーターなど・・お酒を飲まない友人との旅は、早起きして、とにかく動き、食べ続けました。

公園内の飲食店のパイオニア的存在のシェイクシャックは、信じられないおいしさのハンバーガーショップ。出来上がると名前を呼ばれるのですが、伝え方が悪かったらしく、「モフ!モフ!」みたいな呼ばれ方をしました。

日本にもありますね。また行きたい。

そして僕たちのハートをがっちり掴んだのは、ゼイバースというスーパーマーケットでした。日本でも、オレンジ色の店名が書かれたキャンバス地のバッグを見かけます。

確かマグカップを買い、バックを買い、オレンジジュースを買い、パンを買ったのかなぁ。忘れてしまいましたが、店内の雑貨や食べ物に感動した覚えがあります。

旅の後半、友人がちょっと行きたい場所があるんだ、と言いました。分かっているのは住所らしき言葉だけでした。

この辺で、水を売ってて。
その水を、母から頼まれてるんだよ。

旅の最中でも、たしかに水を探している姿がありました。容器の形が特徴的なのだとか。水なんて、日本でも多くの種類が売られています。

気になったので、僕は何か特別な水なのか、まさに”水を向けて”みました。

なんか、ヨン様、あ、ペ・ヨンジュンが飲んでいるらしくて。

ヨン様⁉︎

今では懐かしい名前ですが、当時は人気絶頂の頃でした。その住所には、ヨン様が飲んでいる水が売られている、そんな話でした。

なんとなく尋ねてみても、それらしきお店は見つかりませんでした。楽器屋などがあるエリアでもあり、トランペットを吹いていた僕たちは、いくつかの楽器屋を見て回りました。

ちょっと疲れた僕たちは、飲み物を買うために、近くにあったお店に入りました。

ドリンクの棚には、体に良さそうな飲み物がズラリ。中でも、水はとても種類が豊富でした。

まじか。あった。

なんとそこには、友人が探し続けていた水があったのです。容器は、長方形の薄い水筒のようなシンプルなもので、たしかに特徴的でした。

友人は喜んで、いくつか買っていました。僕も試しに買って飲みました。でも、申し訳ないことに、僕は、違いがわからない男でした。

その店は、「ディーン&デルーカ」という名前でした。当時もすでに日本にあった気がします。すると、水もあったのかも・・なんて想像もできますね。

発見した時の喜びと、全く違いが分からなかった残念感のコントラストが鮮明に思い出されます。またそれも旅の楽しさですね。

実は、いまの職場の近所にもお店があって、時々ランチを食べに行きます。お手本のようなキッシュ、買うのに気合いがいるラザニア(ちょっと高い)など、間違いなく美味しいのです。

店に入ると浮かぶのは、ニューヨークの景色でもなく、美味しかったベーグルでもなく、ヨン様の優しい笑顔。

ヨン様、今でも、NYで売られていた「あの水」を飲んでますか。

いつも事前にサムネイル作成のためにinfocusさんに原稿を共有するのですが、ぶどう狩りの話しのときのようにリサーチしていただき、ヨン様が飲んでいたあの水を発見していただきました!それをサムネイルにするとは・・さすが違いの分かる男だぜ・・。


その旅の帰り道のことを、「旅する日本語」への応募作品として書いていました。よろしければ。

#旅 #水 #お土産 #韓流 #ちがい #NY #街角 #探し物

最後まで読んでいただき、ありがとうございました! サポートは、子どもたちのおやつ代に充てます。 これまでの記録などhttps://note.com/monbon/n/nfb1fb73686fd