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ラストページまで駆け抜けて

今年の読書週間の標語です。

読書週間、子どもの頃からよく聞く言葉だったけれど、果たしてどんなものだったか知らずに、出版業界が落ち着く頃にキャンペーン的に行っているものだと思っていました。

期間は、本日10月27日から11月9日まで。

あれ?週間なのに2週間あるんだ、と思いました。読書週間が始まったよー、という意識はあるけど、おしまい!って感じたことがなかったので、意外でした。この期間の真ん中にいるのが、「文化の日」なのです。

戦禍によって途絶えた「図書館週間」を、戦後復興期に「読書週間」として平和的な文化の醸成を目指した活動として70年以上も続けられているのだそうです。

本を読むこと、様々な視点から語られていますが、その価値というか喜びは、結局読んだ人にしか分からないと思います。紙か画面か、その媒体は変わるにしても、言葉を追いかけ、物語に入り込むことは、時間を忘れて過ごせる気晴らしの時間だと思います。

読むのが早いとか遅いとか、そういうことよりも、何を読んだか、どう読んだか、ということのほうが大切で、暮らしの中に読んだことが実践され、口にする言葉が少しづつ整う感じが、読書の効能だと思うのです。

読書家として有名な谷原章介さんは、本を読むと「自分の中に言葉ができる」という趣旨のことを書いていました。

こうして書くと、いかにも勉強的な姿勢が求められるのかと思うかもしれませんが、彼は職業柄コメントを求められたり、ふとした発言が切り取られてしまったりする世界の中で、言葉の使い方を知るという手段の一つとして、読書を採用しているのだと思います。

これは彼の言葉ではありませんが、別の記事で、「読書はコスプレ」という言葉を目にしました。確かに、物語に没入したとき、衣装は着ないけれど、気持ちや風景を共有することができます。もちろん、相容れない表現もあるでしょうが、そんなときはなぜそう思うのかを考えるのも経験になります。

本屋に行くと、果てしない数の本たちに圧倒されます。でも、その中からひとつを選び、ページを繰るとき、本との対話があり、自分自身を発見するような出会いがあるかも知れません。

これが、なかなか起こらないからこそ、僕は本を読んでいるのかも知れないと思うのです。

#読書週間 #読むこと

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