見出し画像

アカデミー賞「パラサイト(寄生虫)」を観て。

こんにちは!

前の記事で書いたチャパグリ。閲覧数が一桁増えたのをみると、それだけ今回のアカデミー賞作品への世間の関心は高いんだなと思いました。

今回は、パラサイトの感想を書くというよりも、ポン・ジュノ作品についてや、韓国の半地下住宅について書こうと思います。

ポン・ジュノ監督の作品は
■殺人の追憶(살인의 추억)
■グエムル-漢江の怪物-(괴물)
■海にかかる霧(해무)
を観たことがあります。

話はどれも面白いのですが、見終わったあとに何とも言えないやり場のないが気持ちが残るというのが個人的な感想です。

特に思い出に残っているのが、JYJのユチョンが出ていた海にかかる霧(해무)。公開当時、家のすぐそばに映画館があったので、レイトショーで観に行きました。韓国のレイトショーは言葉通り本当にレイトで深夜1時、3時とかに始まる回もあります。

その日も夕ご飯を食べ、お風呂も入って、部屋着に上着を羽織って帰ってきたらすぐに寝れる準備をして夜中1時くらいの回を観に行きました。

が、この映画もやはり終わった後に、暗い気持ちになり、寝る準備万端だったのに全然すぐに寝付けませんでした…。

この監督の作品は、観た後にこうなるとわかっていたのに何故あんな夜中に観に行ってしまったんだ自分!!!!

彼の作品を観るときは超快晴の日に、にぎやかな繁華街にある映画館で見ることをお勧めします。夜見ると引きずる( ^ω^)・・・

話は変わりますが、映画のタイトルにもある半地下の住宅とはどんなものかというと、地面より低い位置に部屋があり、南向きでもほぼ光が入らないお家です。

元々は北朝鮮からの攻撃に備えた防空壕のような役割として作ったのですが、1960~70年代の高度成長期による地価の高騰で住宅不足となり、住居として使用するようになった経緯があります。

なのでひと昔前に作られた半地下の住宅は、映画に出てるような結構ひどい作りをしていました。

今から14~15年前に私が韓国留学をしていた頃、クラスメイトが家賃が安いのを理由に半地下の部屋に下宿をしたのですが、日が入らないから洗濯物も乾かなくてカビ臭い。風邪でもないのに咳が止まらないと言って1か月も経たないうちに引っ越した記憶があります。

今私が住んでいる所は田舎なので、韓国の一般的な高層アパートが多く、半地下住宅はあまり見かけません。

むしろソウルの方が人口が多いので、古いビラ(低層アパート)が密集している住宅地に半地下住居はあるイメージです。

一度、半地下のお家が引っ越しをしているのを見たことあるのですが、道路に面した窓を外して部屋の中から地上に荷物を持ち上げて出していました。
部屋にあった箪笥の高さが窓と同じくらいの高さだったので、半地下の部屋は大体地面より2m弱くらい下にあるんだと思います。

映画だけ見ると半地下ってドえらい劣悪な環境の部屋じゃん!というイメージになるかと思いますが、・・・しかーし!最近の半地下住宅はとてもきれいな部屋もたくさんあるんです!!!
韓国の不動産検索サイトで「半地下」で検索をかけると出てくる部屋はこんな感じです。(画像は다방より)

キャプチャ

キャプチャ2

キャプチャ3

私の韓国人の友人も現在半地下の家で一人暮らしをしていますが、特に不満はないと言ってました。何といっても家賃が安いのが魅力だと。

今この映画の影響で、日本のニュースでも韓国の半地下住宅が取り上げられて、その環境がいかに悪いかと韓国の貧富の差を伝えるものを多く目にします。

確かに映画のような昔ながらの半地下で、不便を感じながら致し方なく生活している方も多くいますが、最近の新しい半地下住居は、築浅なのに安い家賃で住めるので学生や就職準備生にはありがたり住居でもあると思います。

これから韓国留学を考えている方で、値段の面などで住むところを迷われているのであれば、候補の一つに半地下(築浅のみ)を入れるのもアリかもしれません。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?