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大鳥音楽祭vol.7での舞台公演「いのちのめぐり」 無事に終演いたしました。 ご来場いただいた皆様、遠くから応援し、見守ってくださっていた皆様、 ご協力いただいた全ての方々、本当にありがとうございました。 今回、本当にゼロからのスタートで 企画、制作、演出、出演 そして、このような特殊な土地、特殊な場所でやること自体 全てがチャレンジでした。 まだまだ至らぬ点多々あり、自分に足りないもの、1人では出来ないこと、 本当に学ぶこと多く、 これからに繋がる、本当に貴重な経験を
山形、大鳥滞在 6日目。 朝からあまり調子が良くない。胸にたまった色んなぐるぐるを吐き出すかのように、キーボードをカタカタ。胃はキリキリ。 さすがにプレッシャーと日々やること山盛りで、だんだんと心身に来ている。ここをどう挽回するかが、あと3日の鍵。 大鳥は市内からも1時間離れていて、鶴岡市内の人すらなかなか足を運ばない場所なので、上演に付随して、送迎など気にかけなければいけないことが次々出てきて、舞台に集中しなければならないのに頭がパンクしそうになる。 毎日何かしら心
山形に入って2日目の夜 皆の打ち合わせがお開きになり、なんだか胸がもやもや、ぽっかり、しょぼくれていた私は なんだかこのまま帰りたくなくて、車で帰っていく皆を横目に 「歩いて帰る」 なんて言ってしまったのでした。 皆が去った後、歩いてしばらくいくと 街灯も何もない、闇の中。 周りはカエルと虫の声だけが響き渡っていました。 その日はたしか新月が近く、月明かりもない夜で これはしまった、、と歩き始めてから、とても心細くなってしまったのでした。 大鳥は民家の近くまで熊が出る
部屋の外、窓越しに映る山々。その上を雲がぐんぐんと流れて行く。 今日は山の上、強い風が吹いているんだろうなあ。 あっという間に夕方になってしまった。 友人が送ってくれた「いのちのめぐり」公演用の最終音源をチェックしながら、畳の部屋に射し込む柔らかな光に目をやる。 今回の公演、「いのちのめぐり」では これまで大鳥に足を運ぶ中で私たちが録音した大鳥の四季の音がたくさん使われている。 大鳥に何度も足を運んで、さまざまな季節に色んなことを教えてもらった。 大鳥のいたるところを
ここ最近、ひたすら準備に奔走し、キャパオーバーに近いまま走っていたのと 昨日立て続けに落ち込むことが重なり 糸がぷつんと切れたかのように 力が出なくなってしまった。 雨降りしきる外を見ながら 山形へ向かう列車の中で ぼんやり、どこへ向かうんだろうと考える。 何もないかもしれない、と言いかけて それでも ここまで一緒にやってきてくれた親友や、 遠くで見守ってくれている人たちのことを考える。 何のためにやってきたかわからないけれど、 それでもこの壊れそうな小さな心で 世界と
角幡さんの極地での体験談もすごいけれど、何より本のあとがきに綴られていた文章に心を動かされた。 「自分がやろうとしていることは、 おそらく最終的には書いて表現することはできない、と考えている。 そしてそれでも別にかまわないと思っている。 別に表現できなくたってそこに到達できればいい、そんなふうに考えが変わった。 どうやら探検という行為を自分なりに真剣につきつめた結果、私は探検家でも作家でもなく、一介の極地旅行家となってしまったらしい。」 私は探検家ではないので、角幡さん
9月25日土曜日 曇り ーダンスの覚書ー 昨日1回目のワクチン接種を終えて、左腕が痛い。痛いので、右腕とそれ以外の身体で踊ってみる。ちょっと面白い感じがする。 大鳥で撮った映像を見返しながら、しかし1週間でずっと踊り、ずっと発見し、すごい凝縮された時間だったな、と思い返す。 ◎浮島 Photo by Takuro Ito 水に浮かんだ草の島。風に揺られて、手がなびく。時折、鳥の声と獣の声。後ろを振り返れば雲が山を駆けていく。風の音、身体に感じる風。足元の泥と、チクチ
9月。瞬きのような時の流れ。 振り返る暇もなく、こんこんと流れて溢れてくるような、そんな流れの中で、なんとか景色を見ている感じ。 忘れないうちに文章に書き留めておかないと流れていってしまいそうなので、なんとか言葉を綴る。 Photo by Hideki Kurita 岩の上で、橋の上で、水の中で、滝のそばで、浮島の上で、ロウソクの灯りの中で。 たくさん踊って、溺れかけたり、ハチに威嚇されたり、チョウチョが止まったり、蛇が川を降っていたかと思えば、すぐそばを通り過ぎた
https://youtu.be/hZUU9Dj4RtA 昨年の2月、私は大鳥の雪の上で裸足で踊っていました。 ももちゃんとはかせはカメラを抱え、田口くんはドローンを飛ばしてくれて、 針のように足に刺さる雪でびしょ濡れになった私を、その後温泉に連れて行ってくれました。 仮面が欲しいという私のお願いに、嶋尾さんはいくつも仮面を彫ってくれて、その後個展もひらきました。 美加さんはいつも、そんなやりたい放題な私が帰ってくると、美味しいご飯を作ってくれました。 その前の12月には
この冬の匂い。 2年前の今頃、母校の大学図書館で、少しの間、働かせてもらっていた。 朝イチでAV視聴覚室の受付の担当だった時は、後ろの倉庫の部屋にある膨大なCDの資料の中からChet Bakerの「Sings」とChris Connerの「Sings Lullabys of Birdland」をかけて、朝の誰もいない部屋を眺めていたっけ。 あの時間が、好きだったな。 2月、入学受験の試験日でざわざわした校内を横目に、ああ、私も以前あそこにいた高校生だったんだな、と思っ
2020年9月12日(土) 今日は1日中、雨。8月から続く暑さと湿度のせいか、最近身体が重く、思考もうまく働かない。 「なんだか、元気が出ない。」とポツリと友人に弱音を吐く。 「ボーッとするべし、頑張るな。」と言われ、久しぶりにあまり何も考えずにだらだらと過ごす。 考えない。ということが苦手な私である。 9月になって、少しずつお散歩の範囲が広がり、美術館にいきたかった展示を見に行ったり、家族と出かけたり、それでもマスクをしているせいか、ステイホームで外出に慣れていな
2020年9月2日(水) 久しぶりに、パソコンで文章を書く。 8月は意識してパソコンから離れていたからなあ。 アナログ人間にとって、パソコンはまだまだ怖い。 SNSは疲れるし、情報過多になったり、まだまだうまく付き合えるところまではいかないなあ。 まあ、自分のペースでやるしかない。無理にやらなくてもいい。 私にとって、「リズム」と「ペース」は永遠のキーワードな気がする。 「これはまずいぞ・・・」と8月も半ば、私は一人うずくまった。 身体と心が、ざわざわする。
2020年7月29日(水) なんだか今日は、北からのひんやりとした湿った強い風が吹いて、 山形の庄内にいた時の、あの夏の夜のような、そんな日だった。 --------------------------------------------------------- 2年ぶりぐらいに美佳さんと(しかもZoomで!)お話しさせてもらう。 お元気そうで何よりだった。 色々とたくさんヒントをもらったなぁ。 久しぶりに近況報告ができただけでありがたかったけれど、ワヤンでず
2020年7月14日(火) 今日もぱっとしない天気。梅雨だからしかたないのか。 それでも、ここ数年、毎回梅雨が豪雨な気がする。全国の被害を受けた方達が気になる。 私はというと、数日前から鼻炎が喉まできて、体調不良。つらい。 体調不良もあったため、特に進まず。 しかし、大鳥のはかせたちから、仮面が直ったぞーーとのラインが来て、ちょっと元気になる。(軽量化のため木を削りすぎて、穴が空いた。笑) Photo by Takuro Ito ーーーーーーーーーーーーーーーー