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キリキリ、あと3日。

山形、大鳥滞在 6日目。

朝からあまり調子が良くない。胸にたまった色んなぐるぐるを吐き出すかのように、キーボードをカタカタ。胃はキリキリ。

さすがにプレッシャーと日々やること山盛りで、だんだんと心身に来ている。ここをどう挽回するかが、あと3日の鍵。

大鳥は市内からも1時間離れていて、鶴岡市内の人すらなかなか足を運ばない場所なので、上演に付随して、送迎など気にかけなければいけないことが次々出てきて、舞台に集中しなければならないのに頭がパンクしそうになる。

毎日何かしら心が折れそうになりながら、それでも懸命に手を動かし、体を動かす。その日々。

無事に上演まで漕ぎ着けるのだろうか、、、、

つくづく孤独な作業だな、と思いながら

それでも今までやってきたことを握りしめ、やれることをやる。黙々と。

だめだぁぁ、、、と思っても

遠く離れた土地の友人たちや家族のような人たちからエールが届き、

20年来の小学校の先生からメールが届き、お世話になった演出家の方から励ましの言葉をもらい、

1人じゃないんだよなぁ、と思いじんわりする。


外で風の唸り声がする。

夏手前のような、蝉のような細く長く響く虫の声。

一番嬉しいのは、大鳥集落のおばあちゃんたちが

「もなみちゃんの舞台は、見てみたいなあ。」と言ってくれたこと。


地元の人たちにとって、こういうイベントごとはどこか自分の生活には関係ないような、そんな受け止め方をする人たちを見てきたけれど

こうして何度も足を運んで、顔を出して、挨拶をして

少しずつ覚えてもらった人たちが

あの子はどんなことをするんだ、と気になってくれている。

それだけで、ここまでやってきた意味があるのかな、と考えたりする。


私のこの拙い表現は、誰かに届くのかしら。

それでも、ここで育ててもらった感謝を込めて

祈りを込めて

踊ってみたいと思うのです。



もなみ

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