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こんな転職エージェントには気をつけて欲しい

お疲れ様です。もなきです。
転職エージェントをしたり、スタートアップ企業の採用のお手伝いをしたり、採用動画のプロデュースをしたり、YouTubeをしたりしています。

今日は「こんな転職エージェントに気をつけろ」という話について書こうと思います。

以前にnoteで「こんな人は転職エージェントにならないで欲しい」という話を書きました。

ありがたい事にこのnoteは多くの人達に読んでもらえたのですが、内容的に「同業の転職エージェント」や「企業の人事の人」向けだったので、今回はこの「転職や今後のキャリアを考えている人」向けに書きたいと思います。

同業の転職エージェントの人からは「そんなこと書かないで!」という批判をもらうかもしれませんが、僕はこれまで何度もお伝えしているように、フォローいただいている方々が「自分の意思で行動しキャリアを築いていって欲しい」と考えているので、その阻害になりそうな話は積極的に発信していきたいと思います。

今から10個「こんな転職エージェントに気をつけろ」という具体例をお伝えします。あなたを担当されている転職エージェントでは、いくつ当てはまるでしょうか。

①一問一答のエージェント

「何か資格はお持ちですか?」
「希望年収はおいくらですか?」
「いつまでに転職したいですか?」
のような、この話って事前にメールかアンケートでよくない?というような、一問一答の質問を重ね、堀りさげた質問をしてこないエージェントの人がいます。

多分、その会社で「必ずヒアリングするように」言われている質問を、上から順々に聞いている、もしくは、社内のマッチング管理画面上に入力すべき内容を聞いているだけです。

必ず抑えるべき質問を聞くのは大事なのでもちろんよいのです。ただ、相手に合わせて質問の工夫ができず、一問一答形式の機械的な質問しかできない人に、自分のキャリアの悩みや本音を話して、信頼関係は作りにくいですよね。

②マウンティングするエージェント

転職エージェントは、求職者と比較すると、色々な方のキャリア事例をみてきたり、色々な会社の特徴や求人の情報を持っています。ですが、だからと言って「求職者よりも立場が強い」わけではけっしてありません。

でも、偉そうにマウントを取ってくるエージェトの人は実際いるのです。折角の転職活動なので、ちゃんと「パートナー」として会話ができる方を探しましょう。

③誘導尋問するエージェント

「つまり、もっと感謝される仕事に就きたいんですね」
「要は、社長の経営方針に嫌気がさしちゃったんですね」

いやいや、そんなこと言ってねぇし!みたいな誘導尋問や言い換えをしてくるエージェントには注意しましょう。転職エージェントから企業へ紹介する際に「推薦状」というのを付けるパターンが多いのですが、あなたが誘導尋問に対して「まあそんな感じですね」と回答してしまっていたら、それが企業側にもそのまま伝わってしまうことになりかねません。

④とりあえず応募しろエージェント

書類選考の通過率は20%くらいです。なので、10社応募しても面接へ進めるのは2社だけです。しかも、面接の通過率も3回あったら50%×50%×50%で約12.5%。なので、逆算すると80社くらい応募したら2社内定をもらえる計算です。いちいち選り好みせず、とりあえず全部応募して、志望理由はあとから考えましょう。

これは言うエージェントは多いです。数字を使って逆算式っぽく説明しているから、妙な納得感を与えてしまいがちです。

でも、ちゃんとその人の経験やスキルを整理して、転職軸を言語化し、見合う求人を見つけることができたら、5社推薦で2内定で1入社くらいでることも多いのです。あなたの貴重な個人情報を、世の中の会社にばらまくことに荷担するのは、もうやめましょう。

⑤束縛するエージェント

「俺以外の転職エージェントや求人媒体は使うな!」
ってやつですね。これは、気持ちは分かります。どんなに手厚く支援しても、1社だけ別のエージェント経由で応募してそちらに行くことになったら、売上としては0円ですからね。半分個しよう、とはいかないわけです。

ですが、自分が転職エージェントとして求人の全てを提示できるわけではないので、僕は他の手段を使うことを止めるのは、その人のキャリアを本当に考えるならばするべきではないと思うのです。

むしろ、本当に信頼をしてもらえるエージェントであれば、そんな言葉を言わなくても、自分以外の転職エージェントや求人媒体は使わないという選択を、勝手に求職者の方が取ってくれるのではないでしょうか。

⑥電話めっちゃくるエージェント

電話をやたらとしてくるエージェント。面接後の感想確認とか、あらかじめ約束をしている電話だったら別にいいんですが、そうじゃない場合はチャットかメールかショートメールにしましょう。いきなり電話するのは、時間泥棒です。

⑦良いことしか言わないエージェント

僕が尊敬する北野唯我さんの「転職の思考法」でも書かれていたのですが、面接通過の時に「良いことしか言わない」エージェントには気をつけた方がいいですね。

完璧な人間なんていません。面接で通過だとしても、懸念点や、今後へ向けての課題はあるはずです。過度に褒めちぎるのは、あなたを良い気分にさせて、誘導的にその会社に決めようとしていることもあるので注意しましょう。

⑧クチコミを全否定するエージェント

転職系の口コミサイトにおけるベースの考え方は「火のない所に煙は立たない」です。なので、過度に信用しすぎてはダメですが、参考にする程度であればむしろ見ておくべきだと思います。

口コミサイトを見るな、とあらかじめ牽制してくるエージェントは、推薦する企業の口コミサイトを見ると絶対に応募したくなくなってしまうからの可能性がありますのでご注意を。

⑨ネガティブキャンペーンするエージェント

あなたが幸いにも内定を複数社もらったとします。1社は自己応募、1社はリファラル、1社はエージェント経由だとします。ここで、残り2社を猛烈に否定してきたり、ネガティブキャンペーン、つまり、悪い情報をどんどん出してくるエージェントはけっこういます。

先ほどの話とも重なりますが、他の2社で決まっちゃったら1円にもならないというのはありますが、かといって他2社を否定しにいくのは一言で言って「ダサい」ですよね。ちゃんと候補者の方のご志向を整理して、仮に他の2社で決まったとしても「おめでとう!」と応援できる心の余裕を持てるエージェントを探しましょう。

⑩辞退させないエージェント

面接が組めた後の辞退や、内定辞退を認めないエージェントはたまにいます。「うちの会社がその企業とこれまで築いてきた信用が崩れてしまう」みたいな脅しをかけたりするエージェントがいるのですが、言ってやりましょう。「そんなことで崩れてしまう信用ならないも同然です!」。

いくつ当てはまりましたか?

はい、ということで今日は「こんな転職エージェントには気をつけろ」というテーマで書きました。皆さんの担当のエージェントはいくつ当てはまったでしょうか?ゼロなら申し分ないけど、1個や2個当てはまるエージェントはいると思います。

なので、あなたが「転職エージェントをパートナーとして選ぶ上で何を大事にするかの価値観に寄る」ところもあると思います。なので、いくつか当てはまったら、それが自分にとって重大なポイントなのかを考え、場合によっては距離を考えながら進めていった方がいいと思います。

今後もこのnote(名もなき転職マガジン)では、転職やキャリアにまつわる話を発信していきたいと思います。尚、このnoteで配信している情報は、YouTubeで先んじて配信しています。週に2回くらいの更新(月曜と木曜の夜)ですが、ぜひそちらもチャンネル登録いただけると嬉しいです。

▼今回のnoteの内容について話した動画

それでは、お疲れ様でした!

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