アートが好きな最中マニア・したごう

最中(モナカ)に関するあれこれ。 美術館の話が多めになりそう…?

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最中(モナカ)に関するあれこれ。 美術館の話が多めになりそう…?

最近の記事

「交歓するモダン 機能と装飾のポリフォニー」@東京都庭園美術館

したごうです。 最中マニアとして書き始めたnoteですが、突然アートについての文章が書きたくなってきました。 思うがままに書いていきたいと思うのでこれからどうなるか分かりませんが、とりあえず先週行った美術館の話を書こうと思います。 最近の休日は美術館三昧です。 今年に入ってからはディオール展、佐伯祐三展、エゴンシーレ展、永青文庫。美術館に行かなかった日も、画家カラヴァッジョの映画や歌舞伎を観に行ったので似たり寄ったりです(^^;) 2月22日(水)は、東京都庭園美術館で開

    • CRUNKYモナ王

      最中マニア・したごうです。 毎回最中を紹介していますが、今回はちょっとひと休み。 CRUNKYモナ王を食べてみました。 ご存じかと思いますが、「モナ王」とはLOTTEが製造する、最中の中にバニラアイスが入ったいわゆるアイスモナカです。 アイスモナカで一番売れているのは森永の「チョコモナカジャンボ」なのですが、実はアイス全体の中でも一番の売上だって知っていますか? 売れ筋アイスランキングはこちら モナ王は、アイスモナカの中では「チョコモナカジャンボ」「バニラモナカジャンボ」

      • 千葉県成田市・なごみの米屋の「ぴーなっつ最中」

        お土産物屋さんに行くと、その土地の名物を加工したお菓子がたくさんあります。 中にはお土産商法とでも言いたくなるようなもの多く、名物の味が全く感じられなかったり、そもそも値段の割に食べ物としての完成度が低いものが多いと思います。 ある日、偶然見つけた「ぴーなっつ最中」。 ちょっと舐めてかかる自分がいます。 何を隠そう千葉県出身の私ですので、ここはひとつ検証してみましょう。 一口かじると香ばしい落花生の香りが広がります。 ピーナッツクリームなどもそうですが、甘さとピーナッツは

        • 加賀菓子処・御朱印の富樫最中

          久しぶりの更新になってしまいました。 最中は相変わらず食べ続けていますのでご心配なさらず(^^;) 今回食べたのは、石川県小松市にある「御朱印」の富樫最中です。 小松市にあった安宅の関が舞台の歌舞伎「勧進帳」に出てくる富樫左衛門と言う登場人物にちなんで名づけられました。 何を隠そう歌舞伎ファンでもある私。食指が伸びないはずがありません。 勧進帳とは、源頼朝に追われている義経と弁慶が、関所を通り抜けようとする話ですが、そこで関守をしていたのが富樫左衛門です。 最中種(皮)

        「交歓するモダン 機能と装飾のポリフォニー」@東京都庭園美術館

          山形県上山市「上山城 栗もなか」

          最中マニア・したごうです。 皆さんはふるさと納税をしたことがありますか? 今回は、ふるさと納税の返礼品としていただいた、山形県上山(かみのやま)市の「上山城 栗もなか」の紹介です。 自分で最中種(皮)に餡を詰める、手づくり方式。 手づくり最中と言えば、以前「ふくみ天平」のたねやが実用新案を取得していると書きましたが、それとは微妙に違うのでしょうかね。 今後、ちょっと調べてみたいと思います。 ふくみ天平が羊羹状に固められた餡なのに対し、上山城 栗もなかの餡は固形ではありま

          山形県上山市「上山城 栗もなか」

          鐘ヶ淵・墨田園のつりがね最中

          最中マニア・したごうです。 本業が繁忙期を迎え、前回の更新から1ヵ月以上が経ってしまいました。 今回紹介するのは、東京都墨田区の鐘ヶ淵駅近くにある墨田園の「つりがね最中」です。 鐘ヶ淵とはこのあたりのことを指す地名ですが、現在の住所は墨田区墨田となっており、鐘ヶ淵と言う名称は現在は使われていません。 近くを流れる隅田川に鐘が沈んでいるという伝説(沈鐘伝説)からその名が付いたと言われています。 そんな伝説にちなんで作られたのが、1874年創業の老舗・墨田園のつりがね最中で

          鐘ヶ淵・墨田園のつりがね最中

          京都祇園あのん「あんぽーね」

          はじめに言っておくと、私は基本的に「古典(クラシック)」とか「正統派」とか「伝統」などと言われているものが好きです。 売らんがために安易にイマドキのテイストを加えたりすることは好きではありません。 しかし、変化することで今まで以上のものが出来上がる可能性もあるし、保守的過ぎたばかりに人々から忘れられ、作り手が途絶えてしまったのでは元も子もありませんので、良い変化は歓迎したいと思っています。 な~んて偉そうに書きましたが、ホイップクリーム入りのあんパンとか大好きです(^^;)

          京都祇園あのん「あんぽーね」

          向島 菓匠 青柳正家の菊最中

          最中マニア・したごうです。 今回は東京の下町、墨田区は向島にある菓匠 青柳正家(あおやぎせいけ)へお邪魔しました。 浅草から隅田川を挟んだ向こう側に見える場所であることからその名が付いたといわれる街、向島。江戸時代から花街として栄え、かつては多くの料亭があったと言います。 トップの画像は青柳正家の外観ですが、向かって右側に見える白壁は、有名な料亭「波むら」のものです。 花街には必ず、料亭に出入りする客(接待する側)が接待相手に手土産として渡す美味しい菓子屋が存在します。

          龍昇亭 西むら の「龍最中」

          浅草寺の門前町として古くから栄えた街、浅草。 観光名所として有名な雷門の向かい側に、2件の和菓子屋があります。 1軒はどら焼きで有名な「御菓子司 亀十(かめじゅう)」。 もう1軒が栗むし羊かんで知られる「龍昇亭 西むら」。 隣り合う2軒はどちらも創業100年を超える老舗で、互いに切磋琢磨しながらライバル関係としてやってきたのでしょう。 ところが近年(外国人観光客が増えてきて、浅草が観光地として再注目されてきた頃でしょうか)、なぜか亀十の前にばかり驚くほど長い行列ができるよ

          近江八幡・たねやの「ふくみ天平」

          最中マニア・したごうです。 暑い日の和菓子と言えば何が思いつきますか? かき氷?それとも水ようかん? ここで最中を挙げる人は少ないと思いますが、今日は暑い日にも美味しく食べられるさっぱり系の最中を紹介します。 それは、近江八幡(滋賀)の「たねや」が作る「ふくみ天平」。 天平は「てんぴょう」ではなく「てんびん」と読みます。 近江商人が担いでいた天秤棒からその名が付いたそうです。 特徴は2つ。 ①最中種(皮)と餡が別に包装されており、自分で挟んで食べる「手づくり最中」(実用

          近江八幡・たねやの「ふくみ天平」

          神田須田町・庄之助の「二十二代庄之助最中」

          本業の打ち合わせで神田へ。 古くから商業地として栄え、周辺には繊維街・古本屋街・電気街(秋葉原)などがあります。最近は繊維も電気もあまり元気がなく、秋葉原のオタク関連のお店が突出している感じがします。 そんな古い街ですから、蕎麦・すき焼き・鰻など昔ながらのグルメが多数存在します。神保町のカレーライスも有名ですね。若いころは「歳を取ったら神田の老舗で日本酒でも飲みながら…」などと言う憧れを抱いた時期もありましたが、いい歳になっても粋に散財するような余裕もなく、何より致命的に下

          神田須田町・庄之助の「二十二代庄之助最中」

          とらや「弥栄」「御代の春 白・紅」

          日本で最も有名な和菓子屋だと言っても差し支えない、「とらや」。 なんと創業は室町時代。 パリの街並みにとらやの店舗を見かけたときは誇らしかったものです。 とらやと言えば小倉羊羹が有名ですが、今日は3種類の最中を紹介します。 ①弥栄 「やさか」と読み、ますます栄える、と言う意味があります。 デザインは、縁起が良いとされる菊花紋。菊花紋と言うと花びらだけを図案化したシンプルなものが多いのですが、弥栄のデザインは葉も含まれた凝ったものです。 餡は、小倉餡と表記されています。

          とらや「弥栄」「御代の春 白・紅」

          なぜ最中なのか?

          最中マニアの したごう です。 今日は、最中が好きな理由について書こうと思います。 ①味が好き これは基本ですね。 饅頭や大福もそうですが、餡を使った菓子の、もう一口食べたらクドく感じてしまいそうな甘さが好きです。甘いのに飽きない、このラインをギリギリ守れるかどうかが良い最中のポイントだと思っています。 ②デザインが好き 形状だけでなく、皮が文字や紋を入れることができるキャンバスのような役割を持ち、デザインの自由度が高いのが魅力です。デザインが持つ意味などを調べてみ

          最中マニアの したごう です。

          はじめまして。最中マニアの「したごう」と言います。 最中の語源になったと言われている、「水の面に 照る月浪を かぞふれば 今宵ぞ秋の 最中なりける」(拾遺和歌集)と言う歌を詠んだ、平安時代の歌人・源順(みなもとのしたごう)から名前を拝借しました。 アイコンも源順です。 子供のころから最中をはじめとしたの甘いものが好きだったのですが、行った和菓子屋さんやその店の味を記録することもなく、ただただ食べ続けて参りました。 しかし、40代も半ばを過ぎると、目の前の最中が以前食べたこ

          最中マニアの したごう です。