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漫画『ハイキュー!!』を読みました

*こちらの記事では漫画「ハイキュー!!」の結末に触れています。未読の方はご注意ください。

こんばんは、もなと申します。

初投稿の記事にスキ♡のボタンを押してくれた方、ありがとうございました。やはり押されると嬉しいものですね。とても励みになります。

さて、本日はタイトルの通りバレー漫画「ハイキュー!!」についてお話ししたいと思います。なぜ急にこの話になったかというと、ちょうど昨日漫画全巻を読み終えたからです、ハイ。めちゃくちゃ面白かった...(感無量)ハイキュー!!に関しては話したいことがたくさんあるので、いくつかの項目に分けて話していきたいと思います。

ハイキューとの出会い


ハイキュー!!との出会いは今から6年前の高校1年生のとき。アニメから入りました。ハイキュー!!の前にやっていたマギ1期2期を見ていたので次のクールにハイキュー!!という作品がやると知り、面白そうという興味本位から。まず1話から作画がめちゃくちゃ綺麗、そして試合の躍動感がすごかったのを今でも覚えています。これは面白いと思い視聴継続。試合の時のスピード感も演出もアングルも凝っている、製作陣からの気合いが画面越しからでも伝わりました。1期が終わってもハイキュー!!の熱が冷めないまま漫画やCD、DVD、グッズも購入してかなりハマりました。でも、そこから受験などが重なり、アニメを見る時間が大幅に減りました。2期(セカンドシーズン)3期(vs白鳥沢戦)が放送しているのは知っていましたが、見ることが出来ませんでした。もう付いていけないかなと思い、そこからハイキュー!!とは一旦距離を取ります。

再度ハマります

そして6年後、再度ハイキュー!!にハマりました。正直1期を見ていたあの時よりもハマる速度が早かったです。きっかけはアマゾンプライムでハイキュー!!アニメが配信されていて妹が見たいと言い出したから。最初は「あ〜懐かしいなぁ」という軽い気持ちで見直すくらいには丁度良いかなと思い、一緒に見ていました。そして1期2期3期4期の現在放送している話数まで2週間くらいで全部見ました。いや〜やっぱり面白い!!漫画も買いなおして全巻集めました。話数毎に作画も演出も良くなっているのが目に見えて分かって試合シーンでは息を飲む場面も多々ありました。ああ、当時見ていなかった自分を殴りたい...orz 

ここで自分の中で大きな変化が現れました。1週目と2週目のハイキュー!!は物語の世界が違って見えました。当時は日向たちと同じ高校1年生。私はスポーツとは無縁の学生時代を過ごしていたのですが、こんなにも部活に熱中して打ち込めるものがあるのは素直に羨ましかったです。皆んな目標に向かって真っ直ぐ一直線。不器用だけど諦めずに取り組む。

でも、今では私の方が大人で年上。大学生になった自分の視点で日向たちを見ました。なんだか不思議な気持ちになりました。そして当時よりもハイキュー!!に出てくる登場人物一人ひとりの気持ちや性格を理解して見ていました。きっと、この空白の6年間の間に私自身にも受験や大学などの新しい環境での気持ちの変化や自分なりに挑戦したことがあったから見方が大きく変わったんだなと思います。特に鳥養さん(コーチ)や武田先生、他校の監督達などの、大人組が発した言葉を理解できるようになってじーんと感動しました。

6年前の私は烏野高校排球部に所属するセッター 影山飛雄が好きでした。(今でも好きだよ!)理由は単純にビジュアルが好みだったこと。あとは「天才」という言葉に憧れを抱いていたのかもしれないです。一つの物事に関してなんでも出来てすぐ対応できる能力を持っている。当時の自分には彼が羨ましく映っていました。

しかし、2週目を見たとき推しが変わった。今では影山と対となっている青葉城西高校バレー部主将のセッター 及川徹が好きになりました。正直、まさか及川さんを好きになるとは微塵も思っていなくて、予想の斜め上から拳銃で撃たれたような気分で理性全部吹っ飛びました。なぜ私が及川さんに心を奪われ惹かれたのか、彼を好きな理由はここで話すととんでもなく長くなるのでまた別の機会にします。

ここから本題です


前置きが非常に長くなりました。現在はアニメ4期が放送中ですが、先が気になったので漫画を全巻読み終えました。本当に本当に面白かったです。この作品に出会えて良かったと心の底から思いました。原作者である古館春一先生に感謝です。漫画の構成力と描き方といい、ここまでキャラクター達が「今を生きている」という感覚を味わったのは初めてかもしれないです。才能を持った人も、努力をした人も、凡人も、秀才も、部活にうちこんだ人もそうでない人も、皆んなバレーボールをしていました。その時を全力で生きて試合に挑んでいました。

Vリーグ編でキャラクター達の進路が明かされ、ありとあらゆる場面で登場したとき読んでいる私は幸せのキャパオーバーでした。次は誰が来る?何の職業に就いたの?顔を見せて!とページをめくっては気持ちが昂ってました。バレーをした時間は絶対無駄になっていないとそう感じました。彼ら彼女らの選んだ道に幸あれと願って止まないです。

様々な「負け」の描き方


そして敗者の視点を様々な視点から描いていたのも大きいです。勝負事の「負け」、体格差での「負け」、精神面での「負け」。全部の負けに意味があり、自分の負けを認めてからそこからどう動くかでさらに強くなれるんだと教えてくれました。自分の負けを認めるのって容易なことではないし、気持ちが強くないと出来ないことだと思います。烏野高校だけではない、他校も同じように描かれています。本当に魅力的なキャラクター達がたくさんいました。負けはみじめな結果ではないと思います。武田先生の「負けは弱さの証明ですか?」というセリフを思い出します。いま思えば日向と影山も敗者からのスタートだったなぁと気づいてしみじみ...。

数々の負けを描いた作品ですが、私が特に心を揺さぶられたのは春高編の烏野高校vs鴎台高校の日向が熱を出して退場してしまうシーンですね。あそこはヤバかった。急展開でリアルに「えっ...?!」と声が出ました。その後の武田先生の言葉。研磨が姿を現す場面、日向の目が潤む、私の目も潤む。特に風邪を引いた時は言葉は少なくとも友達の顔を見るだけで心は少し落ち着きますよね。タクシーの中で試合シーンを見ている日向が大人っぽいと感じた印象的な場面です。読み返す度に泣きます。武田先生、本当にいい監督だ。

あと春高予選の烏野高校vs青葉城西高校の試合ですね。烏野高校にとっては青城へのリベンジマッチで見事勝利を果たしましたが、青城は全国に行くことが出来ずに幕を下ろします。17巻は青城が主人公の巻のように感じました。正直、私はここで及川さんはバレーを辞めてしまうのではないかと思いました。でも、後に分かる監督ホセ・ブランコの言葉や岩ちゃんからの言葉と拳があったからこそ、その先に行けたんだと思います。これも伏線になってるとは思わなくて回収された時は鳥肌が立ちました。そして及川さん、あなたは本当にかっこいい人だよ...(最終話で咽び泣く)

ここからは思い出深いシーンを振り返ります。

影山の過去の話は衝撃でしたね。1話から登場してるのに彼のことを全然知らなかったんだなぁと。「居るぞ」という言葉は影山にとって光をもたらす言葉だったんですね。人の別れは唐突にやってくるもので本当にいつやってくるか分からない。私も受験の時にお世話になった恩師が突然いなくなってしまったのを思い出してしまいました。感謝の言葉を直接伝えられずに何年もの時が経ってしまいましたが、心の中では恩師の存在は生きています。影山、日向に出会えて本当に良かった。

ブラジル編に急展開した時も「ええええ?!」と声が出てしまいましたが、日向と及川さんのビーチバレーの話大好きです。学生時代はネットを挟んだ敵同士だったとしてもお互いに顔を合わせて会話をする。この二人はきっと相性が良さそうだなぁと思いながら読んでました。年齢を重ねてもバレーの前では少年のように楽しくプレーする二人、とても好きです。楽しいって忘れがちだけど、1番大切な気持ちですよね。

あと情熱大陸に出演する天童ですよ。いや、まさか出演”する側”になるとは。そしてショコラティエになっててビックリです、予想外すぎました。それも友情出演するのは若利くんの方なんですよね。あ〜こういう関係好きです。自分の選んだ道を極めて突き進んで欲しいなと思いました。あとチョコ食べたい。

そして最終回のカラーページ。今まで登場していたキャラクター達が集合している。実際、本編に絡みがないキャラクターもたくさんいる中でこの絵ときました。やられました、悶絶しました。セリフがなくても皆んながどんな会話をしているのかが分かるのです。それだけキャラクターの個性が私たち(読者)に染み付いてるんだと感じました。古館先生がキャラクター達を大切にしているのが分かりました。そして各高校の横断幕を背負って出てくるキャラクター達の演出はカッコ良すぎました。はぁ...素晴らしい(合掌)

と、ここまで長々と支離滅裂な文章を書いてきましたが、書いていてめっちゃ楽しかったです。実際、アニメのOPとEDを流しながら文章を書いていたのですが、歌詞とリンクしてきてキーボードを打つ手が止まらなくなってました。私はこの作品に出会えて、バレーボールはカッコよくて面白い競技であると同時に、夢中になった時間は無駄ではないよと背中を押してくれたように感じました。

そして私も挑戦者でありたい。

そう強く思います。

ここまで読んでくださり、ありがとうございました。
最後は私の好きなセリフを紹介して終わりにしたいと思います。

「回り道には回り道にしか咲いてない花があんだからさ」(9巻78話 レッツゴートーキョー!!本番!!より)
「才能は開花させるもの センスは磨くもの!!!」(17巻146話 才能とセンスより)
「強者ほどより上の強者に打ちのめされる 挑む者だけに勝敗という導とその莫大な経験値を得る権利がある」「今日敗者の君たちよ 明日は何者になる?」 (42巻368話 なにものより)
「負けは今の力の認識であっても弱さの証明ではない」「君たちの何もここで終わらない これからも何だってできる!!!」
(42巻369話 飯と筋肉より)

古館春一先生、本当にありがとうございました!

もな

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