演舌

雨の中

どこからか流れてくる

演説の声

どんな考え方なのか

どう変えようとしているのか

立ち止まって

聞くべきなのだろう

幼い頃は

一票が与えられて

参加できることが

楽しみだった

それなのに

今晩何を食べるかを

優先してしまう

思い描いていた大人には

遠く及ばない

不甲斐なさを

恥じながら

傘に隠れて

帰路につく

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