見出し画像

井上真偽 『その可能性はすでに考えた』 【読書メモ】

細かい知識と緻密なトリック。
作者のミステリに対する強いこだわりを感じる。
既存のミステリに対するアンチテーゼのようでありながらしっかりとミステリ。
ただの謎解きだけじゃなく動機やストーリーも読者を置き去りにしないものになっている。
結末も含めて。

個人的にはフーリンの神の捉え方がしっくりきた。
このような美しい自然を作り出した神が何故人間という生き物をこんなにもアンバランスで利己的なものにしたのだろう。

この記事が参加している募集

読書感想文

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?