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絶対的に必要な存在

菌ちゃんシリーズ・・・
どうして菌は大切なの?
SNSで何となく書いていたことをまじめに書いてみたので急にnoteに登場させてしまった菌ちゃんのお話です。

微生物(菌やカビなど)が自然界で自浄化作用(生き物の死骸や植物の屑を分解して生き物の栄養源へと変える)があり
循環には必須なものであるというのは私の時代の小学校でも習った記憶があります。
森などの自然界での活動を想像してしまう光景ですが、それだけではすまない、いえ、
それどころではなかった菌の働き。この存在がなければ生命が存在できないほど大切な存在です。

微生物(菌やカビ)は目で見えないくらい小さいので、自分たちが繁栄するために何かから栄養を吸収するため
それを小さく小さくしないと吸収できません。
その為自らが持っている酵素をつかって分解という活動をします。

※memo
(分解後に人にとって有用なものがお馴染み発酵です。その逆は腐敗。
しかし、発酵も腐敗も微生物にとっては同じく生命活動になります。
また人間にとって安全な食品なども他の動物などには有害となるものも存在します。人には安全な食べ物ですが動物が食べると中毒を起こす。
それはまさに発酵と腐敗の基準が人とは合致していないからです)

地球上に最初海の中にしかいなかった植物が陸地にあがってきたとき、
根は栄養を吸うことができませんでした。
何度も繰り返し、その根の先にいつしか分解者である微生物が住みつくようになり、
植物は根から栄養を吸収できるようになり、
葉にも外敵から守ってくれる表皮常在菌がすみつくようになり繁栄してきました。

これは植物だけではなく人間(その他生命)にとっても同様で、
体外、体内で有害な微生物を防いでくれたり
ビタミンやたんぱく質などの栄養素を作り食物の消化と吸収になくてはならないものです。

具体的には

お肌の抵抗力。

良い状態は常在菌が正常に活動しています。
臭いを気にしたりきれいにしようと洗いすぎたりすると、
善玉菌まで落としてしまって抵抗力がなくなってしまうこともあります。

口の中でも・・・

善玉菌がしっかり働いていると虫歯や歯周病の原因菌がよりつかなくなります
(菌は数の多い方が優勢になるので良い菌がたくさんいるところに悪い菌は繁殖できません。)

鼻の中にも・・・

善玉菌がたくさんいてくれると体に悪いものが入って来にくくなります。

そして第二の脳といわれる腸。おなじみ消化・吸収のほかに最大の免疫器官。

解毒や代謝他、健康や美容を維持するためのたいせつな器官です。
この腸内環境にも菌が大きくかかわっていて、
消化を助け、ビタミンやミネラル、ホルモン刺激物質などを作り出したりしています。
毒物を出してくれます。
(菌の活動を邪魔するものをなるべく食べないようにしたり腸を綺麗にすることで取り戻せる健康は多くありますが・・・腸の話はながーくなるので今回は省略)

水中でも浄化力に役立ったり土壌や水中の抗酸化力を高めたり、他の微生物を活発にしたりと生態系ピラミッドには欠かせない存在です。

少し話はずれますが、大地の土壌菌は大量の農薬や化学肥料によって菌の数が激しく減っています。
菌のいなくなった土地は枯渇するのみ。これも今後の大きな課題だと思います。


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