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アルコール依存症の女
「アルコール依存症ですね」そう診断されたのは32歳になったばかりのときだった。
まさか自分が。
たしかに元々酒癖の悪い方ではあった。
酔って終電を逃す、物をなくす、ゲロを吐く。
自分の飲み方のまずさに薄々気付いてはいたものの、これぐらいみんなやらかしてるよねぐらいの気持ちだった。
それが、あるときを境に急激な変化が訪れた。
記憶がない。
1軒目から2軒目に移動したときの記憶はあるのに、それ以降の記憶は断片的にしかなく、どの様にして自宅へ戻ったのか全く覚えていない。
しかし服は着ているし、所持品の紛失もない。
足にアザができているけど、気にするほどではない。記憶は欠けているけど、楽しかったし被害もないし別にいいや。
そんな考えで365日飲み続けていた。
失敗もあったけど、それなりに楽しく飲んでいた。
数年後に朝からストロン○ゼロ500mlを3缶開けるようになるまでは。
私が32歳でアルコール依存性と診断されるまでの過程を時系列に沿って書いていけたらと思っております。
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