第一話 しんどい
このところどうにもしんどいのである。
35歳、お年頃だ。
息子は5歳。年明けに6歳の誕生日を迎えたらもう間も無く小学生になってしまう。
小学受験なんて塵ほども考えることなく、自宅から一番近い小学校に通うことになっている。
夫は毎日2時間の通勤を余儀なくされている。
エンヤコラでは済まないほどこちらもしんどそうである。
私は週3日しか働かないにも関わらず毎日ヒーヒー言って、全てが中途半端、何も成し得ないまま体重ばかり増していく。
部屋は荒れ、洗濯物は山積み、冷蔵庫の中はぐちゃぐちゃで、庭の草はあっちやこっちや伸び放題である。
忙しいことはないと思うのだが、頭で考える事のほとんどを行動に移せずに悩んでいる。
今年の春頃、文学フリマというものを知り、来年は参加してみたい!と思ったが、そこから半年全くもって創作をしていない。
子どものことが落ち着いたらフルタイムで働けば?なんて言われることもあるが、発達支援センターでのグループ活動に加え作業療法の活動も増えた今そんなことを考える余裕はない。
ああそうか、余裕がないんだ。
今の私には、気力体力よりも余裕がないのだ。
ずっと何かに追われている気がするし、落ち着く事なく焦り続けている。
焦り続けると周りが見えなくなり、自分が見えなくなる。
自分が見えないことはとても怖いことで、余計に余裕がなくなってしまう。
毎日しんどいなぁ。
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