ONE PIECE カイドウの自殺癖

前回の投稿に書き漏らしたこと。
本当に尾田栄一郎という人は・・・と呆れるんですがロングリングロングランド、長い動物や高い木が描かれていたあれ・・・・・・・・

永井隆、長い高し　と言いたいんでしょうねぇきっとぉぉぉ、と。

もちろん青キジをワノ国ととても関係があるんだと印象づけたいのでしょうし、ロングリングロングランド、と唱えているうちにイングランドがどしたぃ？と思って欲しいのかもしれないし、デービーバックファイトと、デイヴィ・ジョーンズの監獄、煎じ詰めればすべてワノ国というか肥前・長崎へ結びつけたい。わかります。水位も意識させたいのでしょうし。

さて、カイドウの自殺癖。

この絵本を大事にされている方のブログに書いてありました。

1945年のクリスマス ながさきアンジェラスのかね

永井隆医師の「長崎の鐘」という著書にある文章。戦争は人類の自殺行為。

「カーン、カーン、カーン」澄みきった音が平和を祝福してつたわってくる。事変以来長いこと鳴らすことを禁じられた鐘だったが、もう二度と鳴らずの鐘となることがないように、世界の終わりのその日の朝まで平和の響きを伝えるように、「カーン、カーン、カーン」とまた鳴る。
人類よ、戦争を計画してくれるな。原子爆弾というものがある故に、戦争は人類の自殺行為にしかならないのだ。原子野に泣く浦上人は世界に向かって叫ぶ。戦争をやめよ。
ただ愛の掟に従って相互に協商せよ。浦上人は灰の中に伏して神に祈る。ねがわくば、この浦上をして世界最後の原子野たらしめたまえと。

1945年クリスマス、長崎に響いた平和の鐘

もともとは唯物論者で、放射線科の医師で、被曝した翌日に米軍のビラを見て「あー、これが原子爆弾であったか」と言うような、淡々としているというか、不思議な魅力のある方だ。
当時から原子力技術には反対ではなく、戦争はいかんと。

何もかも、永井医師の意思を「絵」に変えていくわけでした。ONE PIECE。

ゾウの上のオベリスクも、長崎平和公園（原爆落下中心地）の写真を見れば、オベリスクのような記念碑のすぐ横に、旧浦上天主堂の遺構がある。
悲しみの原点、グラウンド・ゼロ

旧浦上天主堂は壊して、再建されていなければ、間違いなく広島の原爆ドーム同様に世界遺産になっていたはずで幻の世界遺産と言われる。
誰の意向で、取り壊されたのか、それが作者はいちばん気に入らないのだ思います。隠れキリシタンの歴史も被爆者も踏み躙っている行為を。
だからあれほど作品中に世界遺産を描く。
そして世界遺産に登録されていないノイシュヴァンシュタイン城だけは、なぜか、あのルフィをして「きれいな城だ・・・」と呟かせる。

私はただただドラム城とドラム王国の伏線が解かれる日を待ち侘びている。