ガン告知三日後、押しに会いに行った話


私がガンと診断されるまでの話も
そのうち書こうと思うんですが、
まず診断されたその日のこと。


色々あってがん検診を受けた私は、
病院に呼び出され、
女医(美人)からこう言われました。


「初期の乳ガン、ステージが低いので
 おそらく転移はしてないですが、
 確証はありません。

 来週総合病院に行って検査をしましょう」

そう言われ病院を出たのが、
午後5時ごろ。

ショックもありましたが
再検査になった時点でも
少し予想はしていましたし、
はっきりしてよかったな、
という気持ちと

これからどうしよう、
お金、仕事、
え?うちガン家系じゃないのに?

という割り切れない
気持ちでした。


複雑な気持ちのまま駅に向かい、

みどりの窓口に立ち寄り

券売機で三日後の名古屋行きのチケットを
買いました。

何故なら、三日後に私の推しである
EXILE THE SECONDが
EXILEのライブに出るから。

そして、そのライブのチケットを
私は持っているから。


(EXILEとEXILE THE SECONDの関係性は
 知ってる人は知ってるし、
 知らない人に説明すると
 オタク特有の早口でずっと喋ることになるので
 めっちゃ好きなアーティストが
 久々にライブすると思ってください)

がんを告知されたのに、
ライブに行っていいんだろうか。

という気持ちは、一瞬沸きおこりましたが
2秒で消えました。

むしろ行くなら今だろう、と。


なぜなら、来週の再検査まで
特に私にできることはない。

だったら押しに会いに行った方がいい。


もし私が、余命いくばくもないなら、
推しを見ないで
家で体育座りをしながら
一日過ごすのが正解だろうか?


いいや違うね!


もし私のガンが、
治療すれば治るなら、
治療を頑張るために
なおいっそう推しに
会いに行かねばなりません。


カレー沢先生も言っている、
「押しは万病に効く」と。


もちろん、現時点で絶対安静!
という指示を医師から受けたなら
ライブには行っちゃダメでしょう。


でも担当女医(美人)は
来週再度検査と言ったんです。


繰り返しになりますが
現時点で、病気の克服のために
出来ることはないんです。


それならするべきことは何か。


新幹線に飛び乗り
推しに会いに行くことでしょう。

姉さん、明日っていまさ!

みどりの窓口で誰よりも
ジョジョ一部のポコの気持ちを
「理解」しました。


家に帰り、両親に
ガンのことを告げました。


両親ともに泣いていて、
さすがに私も涙が出ました。

そして、ひとしきり泣いた後
「ところでさ、明後日、
 名古屋行ってくるから…」


母親から
「ばっかじゃないの?」
という一般的には
多分正しいお叱りをいただいたが、
ライブには行きました。


一緒にライブに行く友人に
「ライブ楽しみだね!
 ところで私ガンなんですよ」
と言ったところ、

ものすごく驚かれましたが、

「体調に最大限配慮して
 今日を楽しもう」

と、

大変ありがたいリアクションを
してくれました。

(友人との関わりについても、
 そのうち書きますが、
 本当にいい友人がいてよかったです)


ライブはどうだったかと言えば、
もう最の高。


スタンドの最も後ろの席では
あったけれど

「ライジングサンは、
 私のために歌ってくれたな」

と実感できるほどでした。


多分あの会場にいた3万人みんなが
同じ気持ちだったことでしょうが、
そういうことはどうでもいいです。

そういう気持ち悪い妄想をしながら
帰りの新幹線に乗りました。

「絶対にまたライブに行くぞ」


正直、ここから治療で辛い時
しんどい時、
この「まだまだ楽しいことをするぞ」の
気持ちは大きな支えになりました。


「推しは万病に効く」
これは真実です。

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今後、闘病する方の心のケアなどの仕事につきたいと思っています。 そこで、大学に通いなおして心理学を勉強しています。 こちらでの支援はすべて学費や教科書代にしますので、 ご支援いただけたら幸いです!

また読みに来てくださいね
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\横浜優勝/・カレー沢薫・フリーランス・若年性乳がん・社会人経由大学1年生