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銘仙展初日@mahora稲穂山 2/17(土)

夫と一緒に、楽しみにしていた銘仙展の初日へ。
初めて行く「mahora稲穂山」。

この日は気合を入れて、初おろしの秩父銘仙を着ました。

仕付け糸を切る瞬間は、私と一緒に着物もドキドキしている気がします。
例によって帯がうまく結べなかった…

そんな時も羽織さえあれば、ダメな部分は優しく覆い隠してくれるし、見た目はおしゃれに見えるしと魔法のアイテムです。
(間違えると悲惨コーデになる諸刃の剣でもあります)

mahora稲穂山到着

入山料を払い、駐車場に車を停めます。
受付のスタッフさんがアイドルみたいに可愛い人だったのが印象的。

山の神様のお社に挨拶して  

山の神さま

「え、この階段?!」と一瞬ひるむも、階段を上ると   展示会の会場へ。

写真だとアレですが、割とキツめ(着物だととくに)
入り口でパチリ📸

中に入ると、縦長の建物が2分されており、銘仙の展示と現在の秩父銘仙をはじめとする色々な商品の物産展になっていました。

展示は、これぞ秩父銘仙‼という感じのお着物がずらり。

…といいつつ、この時までは秩父銘仙の見分け方にちょっと自信がなかったんです。
伊勢崎の勢いのある銘仙と比べると、落ち着いた感じがします。

展示コーナー

矢羽根や井桁絣、草花などがメインだと思っていたけれど、こんなバンビちゃんもいました‼

可愛い~♡

そして、「大島秩父」や「マジョリカ銘仙」という謎のお着物も…

どちらも、私のような素人には本家と何が違うか全くわからず💦
マジョリカならではの、キラキラひかる様が可愛い✨

マジョリカ御召と同じく、かなりキラッキラです✨

今まで見聞きしたり、本や資料を読んでつかんだ私の考える「銘仙とは?」ですが、「当時の人気や売れ筋を嗅ぎ取って作り出された、常に変化してきた着物」と思っています。

そこにその時の勢いや空気感、可愛い🧡素敵💕という感覚を詰め込んで大ヒットを目指す、そして当時の乙女や大人女子は「他の人と差をつけたい、おしゃれで素敵な着物を着たい」という欲…
そんなちょっとギラついたところも銘仙の魅力だと思っています。

🤔マジョリカ銘仙は昭和30年代のマジョリカお召に便乗して作られたもの?
🤔大島は、昔に限らず今も人気なのは確かではあるが高価なので、より手軽に手に取れるように作られたもの?

そんな気がします。  

物販コーナー


そして…物販コーナーには、現在の銘仙の反物もありました‼

北欧のテキスタイルみたいで、とってもおしゃれです。

アンティークの銘仙には時々「詰め込み過ぎだろう」とか「これは…とんちきデザイン‼」とかいうのがありますが(それもまた楽しくって、とても愛おしい💖)、現代ものはおしゃれですっきりな感じです。  

私は銘仙のピアスと「まこも枕」を購入することに。

まこも枕の作家さんがちょうどいらっしゃり、「加齢臭が消えた」などの効果をお聞きしました

触るとカサカサという音がして、香りも優しく、とても癒されます。
割と薄いので、もうちょっと中のボリュームがあっても良いのかな。

これはしばらく家のソファに置きましたが、今は会社に持っていって常に膝の上に置いています。
お昼休憩で別の階に移動する時も手放さず、お弁当食べた後にちょっと昼寝する時の枕にしたりとか。
とても癒される…
先日はお昼休憩終了のチャイムを聞き逃すほど熟睡してしまいました。

鬼滅の「真菰ちゃん」もこのイネ科の植物を意識して名付けられたに違いなく、もっと調べたいと思いました。  

さて、いいものも見れたし素敵な買い物もできそう!と大満足で出入口付近の受付兼レジに近づくと…
アンティーク帯がひっそりと販売されているのに気づきました。

なぜ気づいたかというと、誇張でも何でもなく、光り輝いていたからです‼

速攻でそばへ行き、手に取ると…

①いかにもアンティークという、優しい雰囲気のもの

②今日のコーデには絶対こっちの方が良かった!というような、織のもの

③そして、とろけてしまうようになめらかで、繊細な黒繻子に刺繍のもの

特に③の、黒繻子の光沢がなんとも品が良く、かつ素晴らしい刺繍でした。
まさか、極上アンティーク帯と出会えるなんて思ってもなかったので夢のよう。

すると、こちらのアンティーク帯は木村和恵先生のものとのこと。
そして、そばにいらっしゃった和恵先生と引き合わせてくださったスタッフの長谷川玲さん。
(すんごいたくさん写真撮って下さった)

とっても明るくて、優しくて、キュートな木村和恵先生と!

木村和恵先生は華道家であり、銘仙のコレクターでもあり、絹市の時の展示を見てから存じ上げていました。

初対面とは思えないほど気さくで、もうすっかり大好きになってしまいました。

その日着ていた銘仙を、自己判断で
「これはきっと秩父銘仙‼…だと思う」
と思っていたのですが、和恵先生にばっちり
「秩父で間違いない、戦前のものよ」
とお墨付きを頂き、見分け方も教えて頂き、秩父銘仙だけは分かるように。

この後、正調秩父音頭研究会の二代目左門次・保科従道さんが目の前で披露して下さり、とても贅沢な時間でした。

後日、写真を撮ってくださった保科さんが写真と手紙、和恵先生からもお手紙を頂きました。
数年ぶりの「お手紙」に、うるうる。素敵なひとときは私があの場から出てもまだ続いていたんだなと嬉しかったです。
またお会いしたいなぁ✨

この後、秩父錦と蝋梅を見てmahora稲穂山を後にしました。

秩父紅は鮮やかで、可愛らしい福寿草。

山の斜面を着物でガシガシ歩いたのですが、カレンブロッソのおかげで全然痛くありませんでした。
カレンブロッソさまさまです。


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