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【有料版】未定稿小説「奥山村物語」第二部

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【無料版】奥山村物語の続きになります。 最近書き上げたものですので、【有料版】とさせていただきます。 また、この料金はアップが初めてですので、お試し料金とさせていただきます。 3…
子どもたちの物語です。 ですが、その子どものために、都会の大人と田舎の大人が協力奔走していく物語で…
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記事一覧

奥山村物語ー21

家に戻った二人は車に乗り役場で、村長に会い、きちんと申し出をお受けすることを伝えて、福田さんは東京に戻りました。

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奥山村物語ー20

奥山村物語ー20

翌朝、勉君が迎えに来ました。
「福田さん、うちに朝飯食べに来てください。」
「ありがとうございます。お言葉に甘えます。」
勉君のうちで、ご飯を食べた後、まず、住まいとなる田中さんの農地を見学に行きます。
すでに家の鍵は勉君に渡っていて、我が家のように入っています。

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奥山村物語ー19

奥山村物語ー19

都合9回のキャンプを、こちらで、お世話になろうと思っています。
いかがでしょう。
「いかがも何も、わからないのよ。何にも。わかっているのは、この夏休みはとっても素敵な時間を私たちは過ごさせてもらったって言うこと。そして、またあんな時間が過ごしたいと思っているということよ。」
「ですよね。でも私も始めてのことで、どうなるかわからないのです。」
「うんじゃあ、やってみるべ」
この省三さんの一言は重かっ

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奥山村物語ー18

奥山村物語ー18

「10日ぐらいの間に連絡くれるかな」
「わかりました」
「後、もう一人いたでしょう。谷口君だっけ?」
「彼は、私の旅行社に入れます。」
「なるほど、それはいい」
「では、よろしくお願いします」

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奥山村物語ー17

奥山村物語ー17

福田さんはどうしたものかとかと、戸惑ってしまいました。
すると、平野君が「実は、谷口から聞いていました。」
「そうだったのか。」
「それで、提案というか、お願いがあります。」
「なんだい?」
「私と谷口は、今年大学を卒業します。卒業したら、福田さんがするキャンプの仕事に参加させてほしいと思うのです。」
谷口君が「よろしくお願いします」と、頭を下げます。

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奥山村物語ー16

奥山村物語ー16

ひとしきり拍手が収まると、勉さんが、
「では福田さんにご挨拶をいただきます」
ひときわ大きな拍手が起こります。

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奥山村物語ー15

奥山村物語ー15

近くの居酒屋に繰り出した面々は、ビールやジュールで、カンパ~イと、声を合わせました。そこから後は、もう、福田さんはもみくちゃといってもいいかもしれません。
次回はいつするの。
またスタッフをしたい。と、福田さんに皆詰め寄ってきます。
大いに盛り上がった、打ち上げでした 。

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奥山村物語ー14

奥山村物語ー14

やはり疲れているんだな。福田さんは、子供たちの顔を見回しながら思いました。
そして、スタッフの多くも、眠っているのを見て、よく頑張ってくれたな。と心の中でつぶやきました。

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奥山村物語ー13

話を終えると、谷口君は静かに立ち上がると、ふすまを閉め、スタッフの部屋に戻っていきます。

おかげで、予定時間にスタッフのミーティングができました。
この晩、スタッフは大変でした。
ひとりひとりの親御さんあてに、キャンプ中の子供たちの様子をメモにしていきます。
翌日の解散の時に、親御さんに渡すためです。
福田さんの希望でした。
福田さんは全員のメモに目を通して、行きました。
そして、必要に応じて、

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奥山村物語ー12

奥山村物語ー12

谷口君は「一人一本は持って行っていいと、堤さんんが言ってくれているから、お気に入りの一本を持ってください。他のはちゃんと堤さんのトラックに積みましょう。」
ワイワイ畑から出てくる子供達の中に。福田さんは、あかりちゃんを見つけました 。

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