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あとがきを描くということ*17の夏、君の背中に恋をした

小説本編だけでなく、あとがきを読むのが好きだ。
あとがきには、作者の伝えたい想いがぎゅっと閉じ込められている気がする。
特に文字数制限のある本編だったりすると、作者の伝えたかったことが、すべて読み手に伝わるとは限らない。その伝わり方も人それぞれだし、伝わり方の違いもなるほどと納得させられることが多くて、読むのが楽しかったりする。

noハン会小冊子企画で描かせていただいた作品。テーマはハンドメイド。
私が自分でなにかを作っているのって、ダンスの衣装と、紡ぎ出す言葉だ。
ダンスの衣装は、曲に合わせて言われた通りに作っているので、ハンドメイドでありながら、この企画にふさわしいハンドメイドではない。
だから、「紡ぎ出す言葉」をもうひとつのテーマとして、この企画に参加させてもらった。

このお話を描いて、伝えたかったことはたくさんある。読んでくださった方々が感じたことをコメントくださって、公開してよかったと思った。紙だけだったら、こんな風に読み手が感じたことを、ダイレクトに受け止めることができなかった。webでなにかを表現することの楽しみって、やはり一番これが大きいんだと思う。

恋をした瞬間、その時の大切にしたい気持ち。
時間は留まることなく流れ、想い出も記憶の中から徐々に薄れてしまう。
けれど、大切に築き上げた関係は、ずっと続いていく。
いつまでも「今」に留まっていられないからこそ、今この瞬間を大切にしてほしい。
過去から続いた今が、未来へも続いていくのだから。

素敵な企画に参加できたこと、本当に幸せに思います。
私があとがきを描くのは、結構珍しいことです。
どうしても描きたくなった作品にだけ、あとがきを描くことが多いので。

ここまでお読みくださった皆様に、感謝を込めて。

ありがとうございます。

いつか自分の書いたものを、本にするのが夢です。その夢を叶えるために、サポートを循環したり、大切な人に会いに行く交通費にさせていただきます。