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大地震が頻発する「ひずみ集中帯」~(2)これだけ多くの被害地震が起きていた


■はじめに

今月も災害関連のネタを2回にわたって書いている。

今回紹介する「ひずみ集中帯(歪集中帯)」とは、地殻変動による歪みが特に集中している地域のこと。
日本では、1990年代以降にGPSによる精密な測地が可能となったことで存在が明らかとなった。
よく知られたひずみ集中帯としては、「新潟-神戸ひずみ集中帯」「日本海東縁部のひずみ集中帯」がある。

この2回の記事を読めば、日本海側や西日本に住む人々も、大地震は決して他人事ではないことがわかるだろう。

この2回目では、過去千年以上の間に両ひずみ集中帯で起きた被害を伴う大地震についても紹介する。
これを見れば、長いタイムスパンでは、どれだけ多くの大地震が起きていたかがわかって驚かれることだろう。

専門家の意見も紹介するが、活断層とは別観点から、特に大きな被害地震が集中して起きるエリアを把握しておくことは、特にこの地域に住む方には防災観点上で必須の知識となるだろう。

■過去に起きた大地震

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