スロースリップ・地殻変動と大地震(2)【新発見】スーパー/マイクロムーンの前後に起きていた
■はじめに
1回目で書いたように、2月末から起こり始めた千葉県・房総半島の群発地震では、同時期に「スロースリップ」が発生していたことがわかってきた。
海底深くの岩盤(プレート)同士が固く密着している「アスペリティ」(固着面)という歪がたまっている領域があり、それより浅い場所で、繰り返し小さな地震がゆっくりと起きている現象をスロースリップと呼ぶ。
2回目の今回は、スロースリップイベント(SSE)の研究を進めるうちに、恐らくまだ誰も気づいていないだろうという新発見をした。
それは、SSEも通常の大地震と同様に、その大半は月が地球に最接近するスーパームーンと、最遠になるマイクロムーンとなる頃に発生していたということだ。
その新発見について、ここで初めて公開することにしたい。
■SSEと月齢の関係
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