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岩手町を視察して考えた町づくりとは。

岩手町へ視察に行ってきました。

感じたことは、
*リソースが多いこと
*まちづくりは、面白がる力であること

岩手町は、新幹線が通っています。
商店街には、お店が、何店舗も営業しています。
小学校や高校は、町中近くにあります。
美術館もあります。
道の駅は名産品の野菜が豊富に並び、多くの人で賑わっています。
何か活動をしようと思ったら、いくらでも利活用できそうな空き家が、中心部にあります。

対して、いつも活動している陸前高田市広田町は。
市街地まで、車で30分。新幹線の通る一ノ関まで1時間半、仙台までは2時間半かかります。
広田町内にあるお店は、床屋かYショップか黒崎温泉か岸屋か、週に二度、朝に産直が開かれます。普段の買い物は、市街地まで行くことが多いです。

広田でこれまで活動してきて、生活してきて、「まあ少し不便だけど、そんなに困らないな〜」て感想でした。
それが岩手町へ行ったら、「あれ、すごく便利だ!なんて魅力的な町なのだろう…。できることが、沢山ありそう!」と思えたのです。
普通の、どこにでもありそうな商店街をみて。ともすると、廃れた町で、なんて刺激のない町だろう…と思うことも、できるかもしれません。
広田町という、ちょっと行きにくい場所で活動してきた、SETの強みを感じることが出来ました。

二つめ、「まちづくりは、面白がる力である」
中心部を見て、「東京と近い!お店が多くて何でもある!なんて便利なところなんだろう…。ここに住むのもいいなぁ〜」
空き家を見て、「空き家がたくさんある!選び放題じゃん!」
と、SETメンバーはテンションが上がるのです。面白がる力にかけては、天才的な集団ですね。お陰様で、岩手町に、とても面白い可能性を感じることができました。
《町づくりって、なんだろう?》と、沢山考えた1泊2日でしたが、町を作るのは、本当に住んでる人の雰囲気でしかないのだと、感じました。

施設を造ること、観光客を呼ぶこと、名物を作って売り込むこと、企業誘致、どれも的外れに過ぎます。町づくりっぽい何かしらをやっているだけです。
新しいものを作る必要は、ないのです。町にはすでに、そこにしか無い魅力が必ずあります。他にも同じようなものがあるかどうかは、関係ありません。比べる必要は、ないのです。
ただ、住んでいる人が町を面白がってれば、良いのです。好き勝手に面白いことをやって、面白い町だと思ってれば良いのです。
その町が魅力的かどうかなんて、好きな人がいるかどうかです。共に飲める仲間がいるかどうかです。
「この町はなにもないから…、つまらないところだよ」と語る人がいることに、毎日、不満だらけで生きる人がいることに、寂しい気持ちを抱きます。
「この町は、すごくいいところだよ!大好きさ」って愛情いっぱいな人がいることに、しあわせを感じます。町で生きることが、楽しくてしあわせで仕方ないと、誇りを持っている人で溢れていることに、しあわせを抱きます。
町づくりとは、住んでいる人が町を好きで、しあわせに生きていることだと、思うのです。

町づくりというものを、もっと奥深めてみたく、なりました。
どうやら、ものすごく、町というものが、大好きなようです。岩手町も、大好きな町になりました。

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