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8割の人は首を傾げる「あえて浪人する」進路の選択肢、ギャップイヤーを経験者が解説します

こんにちは、ももです!

わたしは関東に住む19歳で、現在フリーランスライターとして書くお仕事をする傍ら、「ギャップイヤー」というものを過ごしています。

ギャップイヤーとは、高校を卒業したあとに設ける学生人生の空白期間のことです。大学や専門学校には入学せずに、自由な時間を作ります。具体的になにをするかに決まりはありませんが、インターンやひとり旅、留学をする人が多いみたいです。海外では設けることを必修とする学校も出てくるほどメジャーな考えになってきています。

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しかし、日本ではまだまだ知名度が低いギャップイヤー。かくいう私も、この期間を設けると決めてから自分がやろうとしていることを「ギャップイヤー」と呼ぶことを知りました。

今日は、まわりに同じ選択をする人がいた訳でもなかった私がどうしてギャップイヤーを設けることになったのかをお話します。「こんなことを考える人もいるんだ〜」と頭のどこかに留めていただけるような記事になれば大満足です。

「将来の夢」アレルギーだった高二の私

水村 桃夏のコピー

ギャップイヤーについて説明することが多かったここ一年。やさしい大人の方や友人に「やりたいことがあって凄いね」と言ってもらえることがありました。認めてくれるだけでとっってもありがたいのですが、私はこれを言われるといつも恐縮してしまいます。というのも、少なくとも私はそうではなかったからです。

実はギャップイヤーを始めたとき、自分には将来の夢もやりたいこともありませんでした。「将来の夢」という言葉を聞くだけで逃げ出したくなるレベルで、何も思い浮かばなかったんです。

そんな私にとって、高校の進路指導の時間はまさに地獄の時間でした。「やりたいことがない」ことに対する劣等感もありましたが、何より苦しかったのは進路指導の時間特有の「今すぐに将来を決めなさい」という雰囲気です。

私の学校では、生徒が「どこの大学に行って」「どこに就職するか」考えていることを前提にこの時間が進んでいました。周りがオープンキャンパスに行ったり「これを勉強したい」と言ったりしているのを見ると、「やりたいことも将来の夢もない」とは言い出せないもの。適当にその場をやり過ごしながら

人生100年もあるのに、なんで10代で将来を見越して進路を決めなくてはいけないんだろう?
ほんの一握りしか職業を知らないのに社会に出るって、なんかおかしいな。
そもそも大学に行く意味ってなんなんだろう?

と考えていました。下の記事は、当時(高二の始め頃)書いていた日記を改編したnoteです。見返すとなかなか尖っているな〜...(笑)

夏休みを受験で勝ち取るとか、私にはムリだった

水村 桃夏のコピー (1)

よく、大学生は【人生の夏休み】といわれます。たしかに。なかなかうまいことを言いますよね!(笑)

大学生活を送る人の中には、講義を受けずにバイトや遊び(ある意味一番夏休みらしいこと)に時間を使っている人が一定数います。これができる人って、ある意味すごくないですか?なぜならその夏休みは勝手に来たものではなく、その人がお金と時間とストレスをかけて受験をして勝ち取った場合がほとんどだからです。やりたいことを授業以外に見出して、素直に大学生活を送る覚悟ができているのだな〜と尊敬しています。

しかし、その覚悟は私にはありませんでした。代わりに、大学に行くのは自分のやりたいことや「スキ」を理解した後でも遅くない。むしろ、時間やお金も心も有意義に使えるのではないか?と強く思うようになったわけです。

こうして私は、「無理に大学に行っても十分に場を活かせないだろうし、いま大学に行く必要はないと思う」と両親や先生に話すことになります。

「自分のスキと向き合って、やりたいことを見つけてから大学に行きたい。」これが、私が人生に空白の期間を設けた理由です。

この記事を1年間出せずにいたワケ

水村 桃夏のコピー (2)

さて、ギャップイヤーを始めてまもなく一年が経ちます。本当はこの記事をギャップイヤー開始時に出したかったのですが、ずっと出せずにいました。

それは、わたし自身が一番この期間を過ごすことに対して不安や劣等感を感じていたからです。始めた当初は好きなことがわからないという事実が何一つ変わっていない上に、

・進捗なし
・新しい出会いなし
・周りは大学生活に慣れてきて、新しい友達と楽しそう

という状況。正直、焦りと不安でいっぱいでした。このメンタルで「ギャップイヤーっていう考え方もあります!」とは言えるはずもなく、そのとき惰性で書いたギャップイヤーの解説記事は支離滅裂。見事お蔵入りとなっていたわけです(笑)

一年後にライターになってるなんて思ってなかったよ

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しかし、一年という時間を経て私は自信をもってこの記事に向き合えるようになりました。それはこの一年を通してさまざまな収穫を得てきたからなのですが、ここでいう収穫とは勉学的なものだけではありません。

特に大きな収穫は、自分の「スキ」に対する解像度が上がったことです。他の収穫についても書きたいのですが、3000字に収めたいのと他に書きたいことが積もっているのでこれはまた今度(笑)

いまライターのお仕事をしているのも、「スキ」と向き合ったこの期間のおかげです。好きなことが分からなかった私が「書く」という好きなことを見つけ、それを仕事にして誰かの役に立ち、このお仕事が大好きだと思えるようになるまで一年弱。これは毎日やるべきことがないギャップイヤー中ならではのスピード体験なのではないでしょうか?

生きるための逃げはありありです

水村 桃夏のコピー (3)

私はいま、ギャップイヤーを設けて良かったと思っています。しかし、これを誰にでも勧めるかというと話は別です。これはあくまでも体験談であって、もし今でも好きなことが分からないままだったら「ギャップイヤーなんてしなければよかった...」と思っていたかもしれないからです。全人類やるべき!なんて口が裂けても言えません(笑)

そのため、どんな手段であれ「自分がどんな人生を送りたいか考えること」は重要だと思う!ということだけ、メッセージにしようと思います。正直、社会生活を送りながら人生に向き合えるのであればそれに越したことはないです!私はそんな体力も頭も残っていないマヌケなので、ギャップイヤーを作ってみたわけですが...(笑)ある意味、全力で大学受験から逃げた結果ですね。

このnoteは、同じように将来へのモヤモヤを抱えている方に「人生に空白を作る」ことを実践してみた私から、実はこんな手段もあるんだよ!死にはしないよ!←と伝えたいという想いから生まれた記事です。

この記事を読んでくださった方が、ご自身の人生について考えるきっかけや材料になっていますように。今日はここまで。あらあら、かしこー。

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