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そんなに燃やすコースだったのか

大阪帰省5日目の日記。

ほぼこの日のために帰ってきたようなもの。
本当は先月だったのだが、両親がめでたくというか無事にというか、金婚式を迎えた。ひと月遅れになったが、私の帰省のタイミングでお祝いの旅行をプレゼントした。
しかしこのご時世と後期高齢者の両親の体力なども考え、あまり遠出はよろしくないなと考え、大阪府大阪市の実家から、大阪府河内長野市の温泉旅館に行くことに。一時期話題になった近場旅行的なヤツ。実家から車で小一時間というちょい旅。
『河内長野荘』という宿泊施設で私も何度か利用したことがあるが、両親に至ってはウン十年と前から知っているところで、ここなら部屋数も少ないし、夕食はすべて部屋食なので密になるどころか他人さんと会うことも無いのでいいんじゃないかなということに。
予約をした段階では、折しも『GoToトラベル』があーだこーだと良くも悪くも話題になっているときで、まぁでも近場で50年のお祝いだしな・・・などと自分に謎の言い訳をしてネットサイトから予約した。
何か申請でもしたら返金されるようなシステムかと思っていたら、予約の段階で値引きされるんだな。まずは旅行代金が65%OFFになる、ということは知っていたが、額面で¥45,000が→¥29,000 という支払い画面を見ると、おぉおぉぉぉおおお・・・という気持ちがすごい。こりゃ旅行の好きな人にはたまらないだろうな。

当日になり、チェックインの時間に合わせて一時間ちょっと前に出発。父の運転で、「あそこなら何も見なくても行ける」という。私と母の中で『そんなに詳しいの、他の誰かと良く使ってたんじゃないか説』が湧いたが、まぁ50年もあればいろいろある。そうなのだ、そういう父なのだ。
そんなこともあり、そんな父とよくもまぁ50年もやってきたものだご苦労様、母よ・・・という、母へのねぎらいが9割の旅行である。

なぜか河内長野市内がちょっと渋滞しているという謎にも巻き込まれたが、無事に到着。チェックインの際にGoToトラベルの恩恵の残り15%分の『地域共通クーポン』を受け取った。3人分の四捨五入で¥7000分いただいた。これもかなりデカいよな・・・と思ったが、今日・明日中で使い切らなくてはいけない。となると困るのが近場旅行のポイントで、大阪市民が「河内長野行ってきてん!」とお土産を買うかと言われるとかなり可能性が薄い。渡されたほうも「そこやん」となると思う。
家族会議の結果、「明日の贅沢の余韻に使おう。デパ地下で豪遊しよう」ということに。

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お部屋もキレイで広く、何より窓際のTHE・旅館みたいなスペースが好き。もしも私が家を建てるなら、部屋はテキトーでもいいからこのスペースだけ作りたい。設計士さんに「旅館の窓際の細長いスペースあるじゃないですかぁー」ってオーダーしよう。

荷物を置いてひと段落したかどうかぐらいで部屋を飛び出し、温泉を堪能することに。とにかく入らなければ損、ぐらいの勢いで湯につかるのなんなんだろうな。単純にこういうのも『貧乏性』なんだろうなと思う。元を取るかふやけるかの戦いぐらいで入る覚悟で大浴場に向かう。

脱衣所から2名、私たちと入れ代わりで出て行った。
そして誰もいなくなった。(すいてるだけ)

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お客さんがゼロなのを確認して写真を撮った。
小ぢんまりしているもそこそこの広さがあるのがいい。あまりデカいと落ち着かないし、せまいと温泉感がない。

のぼせない程度に堪能し、母とジュースを買って部屋に戻る。父も帰って来たばかりの様だった。

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最近の温泉旅館は部屋に浴衣を置いていないところも多く、エレベーターホールにお好きなサイズと柄をお選びくださいコーナーがあった。

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部屋でしばらくしているとお姉さんがお越しに。お食事にのご用意を始めてもよろしいでしょうかとのことでどうぞどうぞと場所を避けた。
ちょっと豪華なコースを頼んだのは自覚していたが、まさかのしょっぱなにテーブルが1つ増やされた。おぉ・・・そんなに来るのか・・・と思っていると、固形燃料のかまどが8つも来た。そんなに燃やすコースだったのか・・・!
設備をセッティングするお姉さんはマスク着用、お料理を運ぶお姉さんはマスクにフェイスガードまでしていた。これはやりづらいんだろうな・・・

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(※どれがどれなのかは各々で照らし合わせてください!)

そして今回のいちばんの目玉商品がこちら

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尾頭盛り。
予約確認の際に、「お造り盛り合わせですが、2名様分を合わせて船盛りのような感じにもできます」とのことだったので、せっかくなのでそうしてくださいとお願いした。母は「こんなん初めて見たかもしれない」と言い、父は「バブルの頃の接待で見て以来ちゃうかな」とのこと。私も初めてなんじゃないかな、こんなに鯛がギュイーンなってるのは。THE・お祝いな感じがして大変テンションが上がる。
そしてものすごい量のお食事を堪能したが、釜飯とお造りが少々残ってしまった。片づけに来てくださったお姉さんが「お造りは小皿に、釜飯はおにぎりにしましょうか?」と。どんだけテンション上げてくれるんだ・・・!夜食を確保した。

食べてちょっと休憩して、両親はもうお疲れのご様子。私は温泉の第2回戦へ向かう。

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この網ですかね。。。
幸い虫には出会わなかった。夜も、人も虫も居ない完全な貸し切りだった。
露天風呂で何かを踏み、うわぁ・・・!!と思ったが、どんぐりだった。まっくろくろすけが出てもこの網でそっとすくおう。

我が家はDNAが夜更かしの構造になっている家族で、毎日深夜1時半ぐらいに寝る。70代後半の両親もそうなのだからビックリする。
11時半ぐらいにお風呂から部屋に戻ると布団が敷かれており、両親がテレビを見ながら夜食を食べていた。元気だなと安心した。
さすがに1時前に寝た。真面目。

【おまけ】

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脱衣所に貼ってあった。電話番号から察するに近隣の会社なんだと思う。
脱衣所でも廊下でもすれ違うお客さん皆、推定平均年齢65歳ぐらいだと思うのだが、ここにこの広告を貼るのはどれくらい効果があるのだろうか・・・

いつかここの文章をまとめて同人誌にしたいという夢があります。