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FRONTLINE FESTIVALに行きました


3月25日、川崎クラブチッタで行われたSABLE HILLS主催の『FRONTLINE FESTIVAL』に行ってきました!あいにく小雨がチラついておりましたが、チッタ周辺はTears Don't Fallムーブしている方多くて流石に湧きました(照)

流石にこんなに降ってなかったです

老若男女メタルを愛する漢(オトコ)だけが集まっていて、こちらも背筋が伸びる思いで各バンド見ておりました。

足繁くメタルのライブには通っておりますが、初見のバンドも多く感動いたしました…!主催のセイブルと仲良しのいつメン(死語)バンドだけではなく、「どうやってこの人たち集めた!?接点あったんか!?」というバンドもいたため、すごく楽しかったです🎵
その中でも特にお目当てのバンドが2つあったので、まずはライブの感想書いていきます!

お目当てバンドの感想

Phinehas

「Phinehasがいるからチケット買った」と言っても過言ではないです。
Phinehas連れてきてくれて本当にありがとうございますSABLE HILLS。ギターのRictくんが終演後もう一回ステージに出てきて「今回来てくれたPhinehasに大きな拍手を!」と特大リスペクトを表していて素敵でした。

今回が初来日ということもあり、リハから気合いの入り具合が伺えました。サウンドチェックのこだわり方も凄かった。Phinehasは”メロディアスかつテクニカルなギターサウンド”が大きな特徴の一つだと思っています。多くのメタルコアバンドがツインギター編成ですが、ツインギター「じゃない」メタルコアバンドであるのも見どころかなと思います。

ところで、”Phinehas読み方論争”が数年間あったと思うけど、『フィニアス』ね(笑)1月に代官山UNITで行われたUNEARTHのライブMCでSABLE HILLSのメンバーがデカい声で「フィネハス!」って言っていて、私1人でめっちゃ恥ずかしくなりましたっていう小話は置いておいて。(笑)

今回私はPhinehasをどこでみたかというとまさかの最前。たまたま目があった優しい女性の方が声かけてくださって譲って貰いました!ありがとうございました…。

Eternally Apartの叙情的なアコギが聞こえてくると、私含め会場が一斉にメロイックサインを掲げ始めました。
「来るぞ、来るぞ…!」そんな期待を抱いているとDaniel Gaileyの猛烈テクニカルピロピロイントロ。既に涙腺がおかしくなっていました。私はずっとこれが聴きたかったんだ…!と。YoutubeでPhinehasのLive動画を朝まで漁りまくっていたときのことを思い出しました。このピロピロ、マジでノーミスで弾いてしまうDaniel Gaileyライブ職人すぎる。

そしてFleshkillerですよねぇ…。流石にイントロから首を破壊しました。
「明日バイトあるし、大人見しようかなぁ」なんて思ってたのが甘かった。
そして大人見するか〜くらいの覚悟の奴は最前には行かない(矛盾)

Phinehasで一番聞き込んだアルバムが The Last Words is Yours to Speak なので、流石にクソデカ感情抑えきれなかった。Vo. のSeanが「Almost exactly 10yrs ago…next song is Fleshkiller」と言った時にはもうこのオタク、猿声しか出せなくなっていました。

そして私が一番聴きたかったのが…I Am The Lion!もう会場も爆上がりでしたね。
Phinehas終わった後Twitter見たら「I Am The Lionやったの羨ましい!」っていうツイート結構見かけました。
ここ1ヶ月くらい「I Am The Lionで大シンガロングしたい…」と思ってたので無事大シンガロングできて報われましたね。
本当にPhinehasはずっとフロア盛り上がってましたね。さすがの実力です。もちろん初見の人が大半だと思うけど、そんでも頭振る奴、ステダイする奴、走ってる奴、それぞれの楽しみ方でPhinehasを全力で感じていた。そんなフロアがやはり私は一番好きです。
次は、彼らのジャパンツアーでまた来日して欲しいですね! \m/


THOUSAND EYES

THOUSAND EYESは今回で2回目でした。
2年前に初めてCYCLONEで千眼を見たときの衝撃が忘れられません。当時は上京1年目でメタルのライブに行くようになり始めた時で、初めて”デスメタル”のバンドのライブに行き「お前らを地獄の果てに突き落としてやる!」と言われ、18歳の少女だった私は一瞬困惑したものの、すぐにヘヴィネスの血が騒ぎ、スッと無言でメロイックサインを掲げました。(当時はそういえば声が出せなかったね。)

「慟哭の暴君」a.k.a Vo.の道元さんのパワー!過ぎるスクリームとメロディアスなギターが理解らせてくる千眼。膝付きメロイックサイン不可避です。私はどのバンドを聴くにもめちゃくちゃギターが好きで。特にクセェリフね。クサけりゃクサいだけ好き。千眼は完全にソレです。メロイックサインを掲げなくていい時が無い(?)

ライブは言わずもがなブチかましてました!
このフェスは割とメタルコアが多かったのでヘヴィーメタルは異色ではありましたが、そんな中でも平常運転。ついて来れる奴だけついて来いスタイルの千眼。
ガチで初っ端インストからDAY OF SALVATIONで慟哭しました。新譜のBetrayerからも2曲!新譜では一番好きなEverlasting Trailでリフ合唱不可避、一生メロイックサイン掲げっぱなしでした。後半の変態転調で完全に報われるのがTRUE過ぎる。
「俺らの1st持ってる奴らどれくらいいるか!」道元さんがフロアに聞きかけるとメタラー先輩達の哭き声が会場に広がりました。(漢ならフィジカルが正義)これは”来るなぁ…”と期待を寄せていると、Bloody Empireのイントロが。ありがとうございます。救われました。
上手のKoutaさん側で見てたのですが、が〜〜〜〜〜〜〜ちでKoutaさんのギターって気持ち良過ぎます…。コンポーザーがこれならそりゃあ千眼の音楽って気持ち良いんだよなぁ。毎度のことながら千眼見終えた後は「もうお腹いっぱいだよ〜」になってしまいます。油そばに後半マヨネーズ致死量かけて食べてる時くらい幸せで、苦しいです。(?)致死量のギターソロ攻撃でこちらの体はボロボロですからね。嬉しい限りです。
THOUSAND EYESもまたライブ行きます!

対談企画もチェックしました

FRONTLINE FESTIVALが開催されるまでに、主催のセイブルが対談企画をやっていました。出演する全バンドではなかったのが少し残念でしたが、日程的に厳しかったのでしょうね(泣)9組の出演するバンドとセイブルメンバーが対談する企画。もちろん全て拝見致しました!
個人的に一番おもしろかった回はTHOUSAND EYESのボーカル、道元さんの回ですね!25分で最長だし(笑)
マジでゲラゲラ笑ったのが、道元さんが「ブレイクダウン?だっけ?」とメタルコアをおちょくるところ。最高でしたね(笑)(笑)

それは置いておいて。
「FRONTLINEには若いフェスキッズ達も来ると思うけど、そのキッズ達がどうブチ上がるか楽しみっすね!」っていう話題の時のこと。
「道元さんTRUEだな…。」って思ったところがあったので紹介します!

「分かりやすいブチ上がり方でも良いけど『ギターソロかっこいい〜!』って思ってもらいたい。ボーカルはどうでもいい。」
「例えばギターソロを聞いてハモリになった瞬間に、『ハァ〜 \m/』ってのも、立派なヘヴィーメタル」

SABLE HILLS × Thousand Eyes - FRONTLINE FESTIVAL 対談
(ここからすぐこの箇所飛べるように設定したのでよければ見てみてください)

と言ってました。超TRUEじゃないですか…!?
ちなみに私は「ギターソロかっこいい〜!」と思って千眼好きになったし、
ギターソロを聞いてハモリになった瞬間に、「ハァ〜 \m/」っていう楽しみ方が一番好き。
あの対談を見て初めて知ったんですが、普段のライブでは「ボーカル下げ、ギター上げ」でやってるらしいです。確かに!?と思いました(笑)自分のバンドの良さを、本当に客観的に理解しているからこそ良い意味でボーカリストのエゴが薄く、ギターを聞かせたい。という強い思いが道元さんにあるのだな、と思いました。漢だ…。カッコ良すぎる。(泣)

千眼をお目当てで観に来る方々の年齢層は私のような若人に比べれば、「すいもあまいもメタルと共に生きてきたゼ。」みたいな大先輩方が多く大変恐縮してしまいますが、そんな中でも千眼は「どんな楽しみ方をしても良い、お前らが信じるヘヴィーメタルをすればいい。」と言ってくれる。マジでこれだから千眼は最高なんだよなぁ本当に大好きです(泣)

ライブの楽しみ方について思うこと

さて、ここまでライブと対談企画の感想を書いてきましたが、私はこのフェスに参加してライブの楽しみ方について思ったことがあります。
(※多少批判も含みますが、個人の意見です。ご容赦ください。)

無茶なサークルピット?

さっきの対談動画でメタルの楽しみ方、と言う話になったときにTakuyaさんが道元さんに「サークルピットだけ煽って欲しいっす」と話していました。
私は正直、それはどうなんだろう?と思いました。もちろん音楽、ライブの楽しみ方は自由だけど、千眼はそういう音楽性ではないんじゃ無いか?と。

確か実際に道元さんは煽ってなかったけど、もし仮に煽ったとしても不自然なサークルピットなんじゃ無いかなと思います。(「回れりゃ同じじゃ〜!」という脳筋なヤジは無視します、ごめんね。)
私が言いたいのは双方の精神的な満足度の話。自然発生するならともかく、そういう音楽性ではないバンドに煽るのを「お願いする」のは違うかなと思いました。それ以前に、”バンド本人がサークルピットの発生を望んでいるかどうか”、そこの意志が一番大事だなと私は思っています。厳しいことを言うと「サークルピット煽って!千眼でサークルピットってカオスじゃん!」だけではそのバンドの良さ、謂わば尊厳をフル無視していると同然だと思いました。

例えば、
「この曲のこのパートは走りたい!モッシュしたい!ダイブしたい!」
みたいなパートってありますよね。そんなものはお客さんがやりたきゃ勝手にやれば良いと思うんですよ。

じゃあなんでやりたくなるのか?

そういう曲だからです。

めちゃくちゃ簡単な話じゃないですか?
そういう衝動を掻き立てるパートがあるから、やりたくなる。

それこそ、SABLE HILLSのSnake In The Grassとか超ウォールオブデスソングだと思います。あのメタルの祭典”Wacken Open Air”でCrisisで巨大サークルピットできてたし凄い。盛り上がっている状況がひと目で分かる。これはこれで、すごく良いと思います。

ただ、逆も然りで、そういう音楽性ではないバンドがそれを煽るってやっぱり無茶だな、と。テンポ感とか曲調とか。難しいところがあるはず。(笑)

フェスだからと変に特別視してライブするより、それぞれのバンドが普段通りかっこいいライブをやる。初めてそのバンドを見たフェスキッズがそれでもかっこいいと思うならそのキッズはTRUE。(ようこそメタルナードの世界へ。)
「何だよ。暴れらんねぇな、この人たち。」と思うなら、それまでだと思います。ていうか、それで良いと思うんです。
バンドも皆から好かれようとしなくて良い。ファンも多くのバンドが好きであることが偉い訳ではないし。音楽ってそういうものだと思います。

ファンはバンドが一番カッコいいライブをしているところを見たい。だから普段やらないことを急にやったとして、それがモノになってなきゃ、意味が無い。中途半端はゼロと同じです。

主催者としてフェスで初めて千眼を見たライブキッズも楽しめるように!という優しさを込めたお願いだった(であろう)こともリスペクトした上で、私の意見を言わせて頂きました。

フェスにおけるメタルカルチャー融合の限界?

メタルと言っても一緒くたに語ることができない。先ほどお話したように、メタルカルチャーの中にも融合しきれない部分は必ずあります。そこは理解しなければならないと思う。
主催者は「老若男女問わず、いろんなカルチャーを通ってきた人間を集めて、自由に楽しむ、Chaosな場所を作り上げたい」と思っていたはず。少なからず私はそう受け取りました。

音楽のカルチャーの中にもさまざまありますね。

例えば服装一つ取っても、音楽のジャンルによってさまざまですよね。
フェスキッズだと、バンTにディッキーズのパンツが正装。
ハードコア界隈だと、キャップ・バンダナとフーディ深く被るのが正装。
メタルコア界隈だと、全身黒が正装。本来は黒Vネックに黒スキニー。(元ネタ気づいて)

みたいな感じで、本当に多種多様です。

今回のFRONTLINE FESTIVALみたいなフェスで、いろんなカルチャーを通ってきた人間同士が垣根を超えた楽しみ方を”許容すること”、これが一番難しいと思いました。そして、フロアの中で混じり合い、即座に及第点を見つけて折り合いをつけて共に楽しまなければならない。それこそファンの民度と言われるモノだと思います。

最後に

音楽にも、音楽の楽しみ方にも正解はないと思います。だからこそ自分達の居場所をもっと楽しく快適な場所にできるように、いつも手探りで探し続ける必要がある。このフェスに行ってより強く自分達の遊び場を自分達で守っていきたいと思いました。

私は文章を書くことが好きなので、素人ながら思い切ってTwitter飛び出してnoteに自分の感想や、意見を書いてみました。これからもいろんなライブに行った感想や応援しているバンドのことなんか書いていきたいと思っています。

最後まで読んでくださりありがとうございました!

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