勝率9割の転職面接ポイントを共有します

30代未経験エンジニア転職に際して、面接で気をつけたポイントを書きます。一応、私は今回の活動で11回面接を受けて、不合格は1回(初面接)のみと9割以上の勝率を誇りました。書類選考はPFの質、年齢、学歴、職歴、勤務希望地等を総合的に判断されますが、年齢が30歳以上というだけで足切りにあう事もざらにあると思いますので、どこまで頑張っても限界があります。(当然ながら、就活の序盤に信頼できる人に添削してもらうべきですが)。一方で面接に関しては、そこまで来てしまえばそれらの前提条件はクリアしているという事なので、しっかり実力と熱意をアピールできれば年齢関係なく合格することができますし、努力方向が明確です。言うまでもなく、就職活動において最も大事なのは面接対策と言えるでしょう。一応、私は前職で軽く採用にも携わっておりましたので、特に境遇が近い30代の人にとって少しでも参考になる事を共有できたらと思います。

面接で最も大事なのは自己分析

これが私の結論です。新卒の時と違い、最低限の礼儀すらできていなかったり、ポテンシャルだけでゴリ押ししたり、数打てば当たるみたいに志望度が高くないのにテクニックだけで乗り切ろうとしたり、そんなのは大人として通用しないと考えましょう。新卒の大学生、20代前半の第2新卒ならば、完全ポテンシャル採用という事も考えられますが、30代のおっさんでそれは甘いです。逆の立場で考えてください。なぜ、コロナ禍でわざわざ年齢的ハンデがある人を、特に魅力も無いのに採用しなければならないのでしょうか?

20代はポテンシャルでもいい、30代はプログラミングスキル以外で即戦力を発揮できる強みが必要です。そのために、深く、深く自己分析してください。

自己分析 〜エンジニアを志望する理由〜

自己分析のやり方としては、まずはなぜそもそもエンジニアになりたいのか?そこを自分の心から納得できるレベルまで掘り下げましょう。本来、これだけ厳しいエンジニア転職に飛び込むのだから、それ相応の熱意があるはずです。その目的を完全に完成させてください。心の底からの目的があれば、自ずと自身が入りたい企業像が見えてくるはずです。マコなり社長が〜、とか、これからはITでしょう〜とか、そんなのは甘いです。そんな程度の熱意なら30代はそもそも転職しない方が良いです。ITはあくまで手段です、目的は何なのか?そこをとにかく深堀しましょう。

私の場合は、前職の業界でIT化が進まない事で自分の貴重な時間を無駄な事に使わざる得ない状況に対する感情(怒り、不満)、それを自身の力で解決できて多くの従業員から感謝された(やりがい、喜び)、そのような経験から業界全体のIT化を実現して現場の課題を解決したい(使命感)、といった感じです。これはコピペしても無駄です。なぜなら、心の奥底から湧き上がるような熱意で無ければ、面接官には伝わりません。ここまでできれば、企業研究とか、PF作成、面接対策にワクワクして臨むことができるでしょう。自分がその目的を達成する未来を想像して自然と前向きな姿勢になっていきます。

自己分析 〜エンジニアとしてのキャリアパス〜

目的が定まれば、それを達成するために自分がどういうキャリアを歩むべきなのかを決めていきましょう。ここは具体的に決めてください。3年後には開発チームリーダーになって、5年後にはPMになって、こんなプロダクトを開発していきたい、というレベルです。ここで30代のエンジニア転職の難しさを痛感するはずです。なぜなら、手を動かして開発に携われる時間なんて市場基準で行けばほとんど残っていないからです。このキャリアパスをしっかりと描いておくことで、30代は厳しいという事は重々承知だがそれでもチャレンジしているという熱意が伝わりやすくなります。最悪なのは、何となくもの作りしたい、とかどうなりたいのか全く考えていない状態です。採用側から、本当に現実見えていますか?って思われてしまいます。

さらに言うと、その厳しい戦いに具体的にどうやって挑むつもりなのかも伝えられると良いでしょう。例えば、SESで開発案件を狙うならば、まずは資格が重要なインフラ系の業務に入るためにCCNAの資格を入社までに取得する、その上で過去の職歴で培ったコミュニケーション力を活かしクライアントの信頼、人脈を構築する、言われた事だけやるのではなく現場で自分ができる事は何でもやる、等で最速で開発案件に入りたい。

志望度機 〜企業選び〜

上記2つがしっかりできれば、自ずと志望企業は明確になっていくと思います。私の場合であれば、前職の課題よりBtoCの商売をIT化することが目的なので、そのようなプロダクトを扱っている企業に絞られます。あまりに数が少ない場合は、そこから徐々に幅を広げていく必要はあると思いますが、全く畑違いの企業の選考に参加するのは正直時間の無駄です。私も転職エージェントに言われてインフラエンジニアの企業を受けた事もありましたが、それ用に自己分析や志望動機を作らなければならないので手間が掛かりますし、結局心の底からの熱意は無いため、選考受けるのが苦痛に感じてしまうんですよね。どんな企業でも選考進んでいくと相手に申し訳なくてちゃんと準備せざる得ないですから。

志望動機もここまで自己分析を進めている中で簡単に作れるはずです。その企業で無ければならない理由がちゃんとあるはずです。熱意だけでなく、少しテクニックを伝えるとすれば、自分本位にならない方が良いです。相手企業のメリットと自分の目的の共通点を強調しましょう。例えば、御社のプロダクトの強みに私の過去の経験、強みを加えることで、私の転職の目的である業界のIT化を実現し、多くのクライアントの課題を解決したいと考えました。等。

あとは面接のポイントを意識して微調整

根本となるのは上記の自己分析です。ここがしっかりとできていれば、自らの強い思いを前提に、ブレない転職活動を自信を持って進めることができるでしょう。特に、ここまでやってきた事は最終面接や役員面接等、採用権限を持っているポジションの人に対して力を発揮するでしょう。しかし、それまでの能力重視の一次面接等ではもっとテクニックの部分が重要になってくるかもしれません。そこで、ざっと気をつけていきたいポイントを書いていきます。

・結論から簡潔にわかりやすく、しかも機械的じゃない自分の言葉で話す。

・オンラインならカンペを用意しても良い。PCカメラの上に設置しておけば目線がずれる事もわかり辛い。特に最初の自己紹介で詰まったらパニックモードになるので最初は機械的でも良いからペースを作る。

・とにかく相手企業とのマッチングを意識する。求める人物像に自分が近いというエピソードを用意しておいていつでもアピールできるようにする。求める人物像と反対になるような事はあえて言わない。

・表情は笑顔までいかなくても、優しく微笑むぐらいを意識する。

・PFの目的もなるべく相手企業の方向性と合わせるような解答をしたい。(できれば、PF作成前にある程度自分の活動の方向性を決めておきたい)。

・退職理由が転職理由と前向きに繋がっていないといけない。これは私のが多くの場合に当てはまると思うので、使ってもらっても良いです。IT業務に携わる業務がしたいと前職の役員の方へお話させて頂いたところ、未経験者は不可能であることがわかった為、転職を決意致しました。

・自身の弱みは取り繕いすぎるとマイナスポイントになる可能性がある。showroomの前田?さんが言ってました。この質問で本音を出せない人は100%落とすとか。正解は無いと思いますが、嘘を言う必要は無いと思います。弱みはこういうところだと認識しておりますので、克服するためにこのような事を意識しております、で良いかと。

・待遇の事に無関心すぎると、何も考えて無いと思われる。最初は未経験なので最低ラインで構わないが、キャリアパスと合わせて○年後には前職の基準には戻せるように結果を残したい、ぐらいは言った方が良いです。

・スクール生の方は何故そのスクールを選んだか?答えられるようにしておく。マコなり社長が。。。ダメですよ。情弱じゃないことを証明してください。

・技術質問はどんな方向から来るのかわからないので、とりあえずPFに対して何故それを作り、何故その技術を導入したのか?ぐらいは答えられるようにしておきましょう。あとは定期的にQiita等でアウトプットしておき、知識を定着しておきましょう。

・緊張を少しでも和らげるためには、自分にベクトルを向けないことが大事です。相手のために、伝わりやすい話し方をしようとかいう気持ちを持っていれば多少は楽になるかと。

かなり大事、逆質問

逆質問、特にありません!なんて事はないと思いますが、限られた時間で何を聞いて、自分をアピールするのか予め戦略を練っておきましょう。

私が思うに、逆質問は

①キャリアパスをちゃんと考えている

②御社のことをしっかり調べている

という2点をアピールする絶好のチャンスです。というか、しっかり自己分析していれば、自然と外部からいくら調べてもわからない事で自分のキャリアに影響する不明点を聞きたいと思うはずです。

①であれば、私はこのようなキャリアパスを考えているのですが、現実的に適切な努力をすれば、このスピード感で達成できると思いますか?不足することがあればどのような努力が必要でしょうか?

②であれば、御社の○の記事を拝見させて頂き、プロダクトの魅力を実感することができました。他社ではこのような事が実現できない中、御社の製品開発に対する拘り、とはどう言ったところにあるのでしょうか?

等でしょうか。個人的には①は必須ですね。いくら自分で熱意あるキャリアパスを描いていても努力方向が間違っている可能性もある。努力の方向性は誤らない方が良いです。

また、この逆質問に関しては、相手が真剣に思いを語ってくれることが多いので、笑顔ではなく、真剣な面持ちで、深く頷きながら、メモを取りながら聞く姿勢が重要です。笑顔ばかりの印象だと頼りなく見えてしまうので、時には真剣でキリッとした面も見せて行った方が良い。

まとめ

とグダグダ書いてきましたが、やはり大事なのは、しっかり自己分析をして、なぜエンジニアを目指しているのか?という理由を自分の心の底から熱い思いを語れるようにすることです。その過程で私は結局手を動かすエンジニアに別になりたくない、という結論に至りました。この辺は昨日書いた記事を読んで頂きたいです。テクニックだけでももしかしたら内定もらえるかもしれませんが、それじゃ新卒の時の就活とおんなじじゃないですか。結局思ってたのとなんか違うって言って転職する事になりますよ。大人なんで、ここらでしっかり自分と向き合って、後悔の無い転職を行って欲しいと思い、2日続けて記事を書かせて頂きました。テクニックなら、他にも色んなインフルエンサーがいるので参考にして頂ければと思います。

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