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雑文 #55

姪っ子がインフルエンザにかかった。

知らなかったんだけど、乳幼児は本当によくウィルスをもらう。
A型だそうだけれど、昨日は苦しそうで可哀想だった。

今日はわりと元気になって、でも外に出られないからずっと家で遊んでた。
とにかくよく喋る。
もうすぐ2歳になるが、驚異的な言葉の発達だ。
私は言葉に興味があるので、何も知らない人間が言語を習得していくさまを目の当たりにするのはとてもおもしろい。
彼女はどうやら運動は苦手だが言語能力は高い。
ほとんどのことを伝えることができる。副詞も接続詞も現在形や過去形も使い分ける。
私が3ヶ月前に東京に来たときより、どれだけ語彙が増えたのだろう…

けれども彼女はこの頃あんまり絵本を楽しんでくれない。
(私は毎月絵本を買ってあげている。トップの写真は所蔵絵本のほんの一部です)

他に楽しいことがあるのだ。
まず、YouTubeを観ちゃう。そっちのほうが、お母さんも家事や用事ができるし楽らしい。
でも私は紙の文化で育っているので、どうしても、絵本読んで〜って思ってしまう。

それにいま彼女はママゴトに夢中だ。
お人形さんやぬいぐるみを使って延々とおママゴトをしている。
ストーリーを作る。動物園に行ったり、お買い物をしたり、小旅行したりする。
私は一緒にそれを作り上げていく(私はわりと得意っぽい)
彼女の世界では、保育園の先生(くまのぬいぐるみがその役をやる)と実家の父(NHKのキャラクター人形がその役をやる)が一緒にすべり台で遊んだりする。
自由な発想でおもしろい。

お医者さんごっこにもハマっている。

3月1日から3日のあいだ、私は生の音楽を浴びた。
楽しくて色気のあるライブを二本と、うれしくて泣いちゃうライブを一本観、満足した。

このイヤホンジャック、買って一日で落としてしまった。
ALの会場恵比寿リキッドルームにサンフジンズのグッズを落とすという失態。
よく「お注射します〜」とかやっているから、どうせなくすなら、姪っ子にあげときゃよかった…


東京は暖かく、花が次々と咲いている。
姪っ子は黄色が好きだと言う。
私に「何色が好き?」と問うので「青が好きだよ」と答える。

二年前の今頃、妹は里帰り出産していて私が東京に来て留守番や所用をしていた。
もうすぐ産まれる、となったときに、私はきっともう数時間かかるのだろうと思い、近くの神社に祈願に行ったが、その参道で沈丁花を見つけ芳しい香りを呑気に嗅いでいた。
するとそのとき電話が来た。
妹本人からの、無事元気な女の子が産まれたという電話だった。

だから私の中では沈丁花と姪の誕生が結びついている。
秋田では見ることがないから、沈丁花は私にとって東京の花だ。

これがその神社の沈丁花。
今日おつかいのついでに行ってきた。

あのときと同じ香りがした。

#散文 #日記 #春 #沈丁花


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