見出し画像

20200510 青竹を踏む

元よりむくみやすい体質であり、さらにはここのところの外出自粛で完全なる運動不足であり、今、私のふくらはぎは疼痛を伴いながらむくみまくっている。

こんなときは青竹だ。青竹を踏むのだ。太古の昔よりそう決まっている。ぱかんと半分に割った青竹を容赦なく踏むのだ。竹の丸みで土踏まずを刺激し、脚の上下運動で血流を促し、全身がぽかぽかと温まるのを感じるのだ。

青竹を踏むという行為はタロットカードの『吊られた男』を思わせる。いてて、いててと言いながらも笑顔で青竹から足を離さぬ私と、吊られ吊られて笑顔で吊るし台から足を離さぬ吊られた男は、きっと何かが通じ合うんじゃないか。痛みや苦しみの先にある素晴らしいものを信じて疑わないから、私も吊られた男もこうして足に不自由を負う。

とはいえ私は10分程度でやめるので、過去パメラが描き上げたその日からいつかの未来タロットがなくなるその日まで、長い長い時間をかけて吊られ続けるこの人とは全然違うんだけどね。

画像1

描かれたが最後、永遠に吊られ続けるってどんな業を背負ってんだ。そもそもあなたは何者なんだ。ただ肉体を持つだけで、肉体という概念は凌駕しており、即ち人間ではないのかもしれないなぁ。

実はこの『吊られた男』、私がもっとも苦手でありもっとも思索に誘われるカードなのだ。見れば見るほどわけがわからなくて最高である。これからもぜひ吊られ続けてください、すべての思索する人たちのために。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?