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KAMOSICO(かもしこ)って何だ ~手作り塩麹と醤油麹と甘酒と~

数年前、お誕生日を迎えた私に、タカノちゃんから素敵なプレゼントが届きました。当時の写真と思い出を共に綴ります。

プレゼントは突然に ~クロネコヤマトがベルを鳴らす~

差出人は、先ほども書いたとおりタカノちゃん。わくわくしながら大きなAmazonの箱を開けると……

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何これ何これ!

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赤いポットみたいなのが入ってる!!

タカノちゃんからの事前に与えられていたヒント「今年のプレゼントは、真っ赤で頭にかぶれるもの」
実物と対面したももねこ「確かに」

どうやら、正体は帽子でもヘルメットでも鍋でもなく、「醸壺(かもしこ)」という発酵食品をお手軽かつ短時間で作れる調理器具のようです!
こ、こ、これは嬉しいーーー!

説明書には「塩麹・醤油麹・納豆・ヨーグルト」しか書いていなかったけれど、付属のレシピ本曰く、「西京味噌・甘酒・天然酵母」も作れるのだとか。天然酵母とか、ガチで作ろうと思ったら手間も管理も大変だし、簡単に作れるのすごくよくない??パン焼く人には嬉しい機能だと思います!

ヨーグルトも1種類だけじゃなくて、豆乳やらスキムミルクやら使っていろいろ作れるみたいだよ。付属のレシピ本が結構充実してて私は嬉しいです。もちろんおかずのレシピもたくさん載ってるよ!特に、塩麹を使った調味料のページは全部試してみたい。調味料が好きなんだ私は。

さっそく、KAMOSICO(醸壺・かもしこ)で塩麹を作る

ってなわけで、自転車に飛び乗って米麹を買いに行きました。ありがとうダイエー。君が近くにいてくれたおかげで、私は好奇心をすぐさま行動に移すことができたよ。

まずは容器を殺菌して、そのあと塩と水と手で崩した米麹を混ぜ混ぜ混ぜ混ぜ……

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で、こんな感じでポットにインして、温度設定・時間設定をして……

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60℃で待つこと6時間。これで!立派な塩麹ができるんだね!!楽しみ!!

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いたち「何か美味しいものができるらしいよぉ」
いたち「楽しみだねわくわくわくわく」
ももねこ「お前らホントAmazonの箱好きだな」

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途中経過!(不精して床のままで開けてすんません、普段は絶対やらないんだけどはしゃいでいたせいでお行儀がどっかいった)

何だか麹がふかふかになってきました。発酵途中で混ぜ混ぜするとムラなく発酵するとか何とか……見た目はおかゆみたいだけど、ふんわり甘いにおいが漂ってきます

今夜のおかずにするべく買った豚肉をどう調理しようか、この時点でイメトレを欠かさない私。どのタッパーで、いや、ジップロックで揉みこんでやろうか!!

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そんなこんなで6時間経過。グラブルやってる間においしそうな塩麹ができました。最高!甘いしょっぱいまろやか~~~~うまい~~~~~!

豚肉を塩麹で焼き、ごま油+七味で炒めた葱で和え、茹でたもやし・刻んだ大葉・パクチーと一緒に葉野菜に巻いて食べました。その他の味つけは要りません。うまかったよマジで!(料理の写真はありません。何故ならももねこはきれいな盛り付けができないからです。)

それから時が経ち……次はKAMOSICOで醤油麹を作ってみる

塩麹がうまいので、嬉しがって醤油麹も作ってみることにしました。手順は塩麹と同じで、醤油・水・崩した米麹を混ぜてポットにイン、設定するだけ。塩の時と違うのは、醤油がめっちゃいいにおいするってこと……うっ既にうまそう……!

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そんな感じでセットしました。塩麹と同じく、60℃で6時間です!

途中で開けたとき、醤油と米麹の混ざった甘く香ばしいにおいがふわぁ~~~って広がって、「やばい!」って言いました。寝てたいたちが起き出して、様子を見に来るくらいいいにおい。

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で、できた~~~~!黒い~~~~~!!私が使ってる醤油が鹿児島の醤油ってこともあってか、く、黒い~~~~~!!ちょろっと舐めてみたら、「絶対に魚を漬け込んで焼こう」っていう決意が固まりました。最高かよ。

KAMOSICO まとめ

本来であれば様子を見ながら温度管理しながら2週間~3週間かけて作る塩麹・醤油麹が、何の管理もせずに6時間でできてしまう素敵な壺です。塩麹も醤油麹も料理に使うとすごく味わい深くなるし、発酵食品だから美容にもいいし、何かもうここまで書くと回し者みたいで嫌ですが、純粋に食を楽しむ者として嬉しいです。作ったその日はまだ味に角があるんだけど、時を重ねるごとに丸くなっていって、2週間経過した塩麹は「あっやばい甘いうまい」って感じになっております。甘いっていうか、塩気がすごくまろやかでコクがあるっていうか。とにかくこれで炒め物するだけで急に料理の腕が上がったような気がします。発酵食品最高かよ……

次は甘酒を作る予定です。絶対にだ!

そして数か月後、KAMOSICOで甘酒を作りました。

上記にある「次は甘酒を作る予定です。絶対にだ!」っていう意気込みは早々に実現され、その後も塩麹&醤油麹に加えて定期的に甘酒を作っています。

甘酒って2種類あるでしょ。酒粕を砂糖と水でぐつぐつ煮込んで作るやつと、お米を発酵させて作るやつと。KAMOSICOで作れるのは、言わずもがな後者です。ノンアルコール!

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材料は、お米と水と米麹だけ。まずはこんな感じでおかゆを炊きまして、その後KAMOSICOの容器にぶっこみ水を入れそしてー!米麹をほぐして入れる!混ぜる!

塩麹や醤油麹を作るときに比べて、この時点で容器がいっぱいいっぱいになるんですけど、気にせず混ぜます。私も最初は「こんなにたっぷりで大丈夫なのか……?」って不安になりましたけれど、溢れたりしないので大丈夫です。むしろ混ぜるときにこぼさないように気をつけてね!

後はいつもどおり赤いポットにセットして、60℃で6時間。KAMOSICOにお任せっ!

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できたぞーーーーー!開けた瞬間、ふわっといいにおい。スプーンでひとくち掬って食べたら、あ、あ、甘い!!砂糖やそれに準ずるものは一切入れていないのに驚くくらい甘くて、思わず声が出たね。醤油麹のときも思わず声出してたし、私結構ひとりで喋りますね。

甘いんだけどしつこい甘さじゃなくて、ぱくぱく食べられます。個人的には豆乳で割って食べるのがおすすめかな!もちろんお湯か水で割るだけでも美味しいです。ええ感じに甘くてお腹にもたまるので、朝ごはんにしていますよ。

おまけ:ももねこお気に入りの“麹 de 一品”

これまでに塩麹・醤油麹を使ってちょこちょこと作ってきたものをメモしておきます。ぜひ参考にしてくださいね!いろいろ忘れているであろう未来の私!

あと私と同じで料理が不得意っていうか雑なせいで毎度毎度違う味のものを作ってしまう人には役立つと思います。基本的に塩麹 or 醤油麹で味つけ+ちょびっと他の調味料で風味付け、だから味が安定するんだよー!

塩麹

塩麹で浅漬け
鉄板メニューな。きゅうりでもなすでも大根でも何でもいい。もみもみしてタッパーに入れるだけ!ごはんのおともに最強ですぞ。ゆで卵を漬けてもうまーーーい!

鶏肉を塩麹でもみもみしてこんがり焼いたやつ
もみもみしたあとフライパンに乗っけて弱火で火を通して、火を強くしてこんがりさせる。最初から強めの火にすると塩麹の粒が焦げるから気をつけて!仕上げに刻み葱を多めに入れて軽く水分飛ばしたら、お皿に入れよう。

塩麹きゅうりでさつまいもサラダ
ポテトサラダの要領で。蒸かしたさつまいもの甘味と塩麹きゅうりの丸い塩味が超合うー!味つけは少しのバターとマヨネーズ、胡椒だけで十分です。風味を足す感じね。マスタードを入れてもいいんじゃないかと思うので、次回は試してみよう。

醤油麹

きのこの醤油麹和え
これも鉄板メニューな。しめじでもえのきでもエリンギでも何でもいい。もみもみしてタッパーに入れるだけ!鷹の爪をちょっと入れてもいい!こいつもごはんのおともに最強ですぞ。作り置きしておいて、肉とか買ってきて具を足す感覚で一緒に炒めてもよし。

醤油麹で豚肉の生姜焼き
いろいろな調味料を合わせなくても、酒&醤油麹&すりおろし生姜で豚肉をもみもみして焼くだけですっげーーーーー美味しい生姜焼きになるぞ!これはいい!生姜焼き大好きなのに、雑な私のせいでいつも調味料を合わせる過程で味が変わってしまうからこれはいい。これなら毎回同じ味で食べられるぞ!

醤油麹で照り焼き
ブリとかサワラの切り身を酒&醤油麹でもみもみして焼くだけ。簡単すぎる。なのにめっちゃうまい。グリルを持っていない一人暮らし勢が美味しく魚を食べるのに、照り焼きという手段は必須だろう??

まとめ

塩麹も醤油麹も、それぞれ塩と醤油の代わりに使うとええ感じです。でもって肉や魚がふかふかに焼けるぞ!麹の魔法かな??

何ならそのまま酒のつまみにもなるんやで……塩だけで酒や焼酎が飲める人にはマジおすすめ……舐めすぎには要注意や。こんな感じで、いろいろと作れて食生活が潤うだけでなく、「これだけの材料でこんな風になるんだ!」っていうのも楽しいです。麹って不思議、ありがとう麹。今後ともよろしくお願いいたします。


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