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『アイネクライネナハトムジーク』

春馬くんが亡くなってから、今まで見ていなかった作品を見始めている。
まずすぐに見て、思った以上に気に入ったのが、アイネクライネナハトムジーク。これを見たことある友達は、佐藤役の春馬くんは物足りない、イマイチだ!と言っていたけれど、私にはたまらなく愛おしい人となった。

今まで春馬くんが演じる役は、どこか普通ぽくない、というとドラマや映画だから当たり前なのだけれど、命に深く携わる内容だったり、逃亡犯だったり、全部好きでみていたけれど、なんだろう・・・こんなに普通の、どこにでも居そうな、しかもちょっと冴えない感じのサラリーマンを演じているというのが、まず私の中では驚きだった。しそうはいっても顔はイケメンで、滲み出るオーラや品は隠せないのだけども。

そんな役どころが、サラリーマンという同じ世界に生きているという感覚があり、とっても惹かれた。さきちゃんが出て行っちゃった後、ダイニングテーブルで背中を丸めてる感じや、アイスを食べながらいう”なんなん、それ?”とか、灯のついてる部屋をみたときとか。
なんだろう、何てことないシーンなのに、とっても好きで、必ず繰り返しみてしまう。

さきちゃんが帰ってきて”ただいま””おかえり””おかえり””ただいま”のシーンはアドリブだと聞いた。あそこの二人の雰囲気は全部好き。なぜか泣きそうになる(けど巻き戻してみてしまう。謎のフェチ)
やっぱり4年後、またこの二人を見たかったね、って思うシーンで切なくなっちゃうんだけど。

この映画はちょうど1年と2日前に公開されたものらしい。この時4年ぶりの”たべはるコンビ"ということもあり、見たいと思いつつ、結局は見に行けなかったまま公開はおわっていった。1年前はこんな事になって、この映画を、こんな気持ちで見ることになるとは夢にもおもっていなかった。
でも春馬くんのおかげでお気に入りの映画を見つけることができたので、嬉しい誤算でもある。

そして仙台に行きたくなった。長いこといっていないけど、今とっても行きたくなった。でも駅前はやっぱりちょっとまだつらくなるかな?なんて思いながら、夕方のこんな時間は、やっぱりまだちょっと悲しくなってしまう。



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