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まだ1年?もう1年?コロナ脳の幼稚園を辞めた話

年中の我が子が通う幼稚園を退園した。

上の子が卒園した幼稚園。運動に力を入れていて、年長さんは縄跳びが千回とべたり、立ちブリッジからブリッジ回転ができるようになる。熱心な教育を気に入っていたので入園を決めた。

さあ入園、の直前にコロナが始まった。1年間我慢して通ったけれど、もうみていられない。

その熱心さが全てコロナ対策に向いてしまったのだ。

とにかく、園からコロナを出さないことに全力。
他の子が使ったおもちゃは使わない(子どもの前で消毒するの?)
部屋での粘土遊びですらアクリル板越し
運動中も外遊びもなわとびも常時マスク着用(死んじゃうから…)
有酸素運動?の5分間走だけは、マスクは外すのではなくアゴマスク(外さずにアゴマスクにすると感染の確率下がるの?)
替えのマスクと予備マスクも持参する徹底ぶり

などなど、こちらからするとよくわからないルールにのっとりコロナ対策に必死である。

たまに面談などで幼稚園へ行くと、マスクをして3メートルほど離れてアクリル板越しに話をし、終わると同時に目の前で今まで私が使っていた椅子を消毒されます笑。大人でも嫌でしょコレ。

行事といえば、
お誕生日会は保護者参加禁止になり
参観日中止
プールなし
運動会は離れて行うお遊戯と、かけっこのみ
その他の行事もほとんどなし

はじめはコロナ脳だった私も、過剰な対策に
何のために幼稚園に通うんだっけ?
何を経験させたいんだっけ?
と考えるようになった。



園児にマスク着用義務はある?


一番納得できないのは、園児の常時マスク着用である。周りでよく見かける保育園児は、大きい子でもマスクをしていないことに疑問を持った。そこで市長に確認してみた。メールで問い合わせて2週間。非常に丁寧な返信をいただいた。

未就学児は国のマニュアルにおいてマスク着用義務はございません。国のマニュアルにのっとり、市立保育園では以上児であってもマスク着用を促してはおりません。
私立幼稚園へは、市から同じ国のマニュアルを情報提供しております。

なるほど、我が市の市長は国のマニュアルをよく理解されていることと、マスク着用ルールを決めているのは私立幼稚園自身であることがわかった。となると、攻めるべきは私立幼稚園の園長(経営者)ってことだ。
ここでいう国のマニュアルとは、文部科学省の「学校生活における新しい生活様式」であり、園児についてはP74の「幼稚園において特に留意すべき事項について」に記載がある。

幼児においては、マスク着用によって息苦しくないかどうかについて教職員及び保護者は十分に注意すること。なお、本人の調子が悪い場合や持続的なマスクの着用が難しい場合は、無理して着用させる必要はない




幼稚園と話し合い


そこで資料を集め、幼稚園との話し合いに臨んだ。しかし色々と失敗をして、話し合いは決裂した。敗因は次の通り。


①資料を集めすぎた
様々な資料を集めたが、逆効果だった。ブログ記事などは自分に都合の良い資料ばかりを集めてきたととられてしまったので、国や学会など公式の団体が出している資料を少数精鋭で用意したほうが良かった。

②私立幼稚園はなぜか強気
私立幼稚園は義務教育ではないため、「方針に合わないのであれば転園しては?」という言い分でなぜか強気です。保護者が束になって反対すれば動かざるを得ないと思いますが、1人で訴えてもあまり痛くないのだろうと感じた。

③園長と話す機会がなかった
幼稚園によるが、園長が全く現場を見ない幼稚園だったので話す機会がなかった。ここの園長は普段何をしているかというと、住職さんなのでお寺にいる。話し合いには、園長ではなく主任と事務長が出てきた。しかし幼稚園側は何かにつけて「園長の意向で〜」と言ってくるのだ、肝心の園長はその場にいないのに

話し合いの中で私が伝えたことは
①マスク着用の有無は自由にして、保護者が責任を持つようにしてはどうか
②常時マスクをさせるというなら、万が一事故が起きた場合の責任の所在はどこにあるのか明確にしてほしい。園長の名前で文書を出すべき
ということだった。

園から2日後にきた返事は
「園長に確認したんですが、やはりマスクは外せないとのことです」以上。
いやー私の話聞いてた?無責任にも程がある。これ以上ここには通わせられない。転園することを決めた。



話し合いで得たこと


園と話をしてわかったこともあった。それは、こういう園はもう子どものマスク云々の問題ではすまないということ。もし我が子だけマスクを外せたとしても、しゃべるなとか近づくなとかいう扱いを受けたと思う。感染症対策を優先するということは、お友達をバイキン扱いすることを教育として教えるということ。そういうことを教えてもらうために集団生活に入れたわけじゃ、ない。



転園先探し


すぐに転園先を探した。とりあえず家から近い2園に連絡してみたところ、A園はノーマスク(しかし設備面でネックがあった)、B園は外遊びと体操は外しています、とのこと。どちらも見学に行き、総合的に考えてB園に決めた。見学に行った時から園長先生が対応してくださったこと。園児はマスクをしてはいるが、完全に外しても注意されないこと。園庭では先生もマスクを外して遊んでくれること、が決め手。

B園での入園面談のときに、「小児科医より、感染症に罹患したと思われる時以外はマスクの着用を避けるようにと診断されております。ご配慮いただけますと幸いです。」と伝え、ノーマスクで登園する許可を得た。

実は、マスクをしていた年少のとき、しょっちゅう膝が痛いと言っていた。整形外科を受診しても問題なし。そんな時Twitterで、

うちの小学生の子、かかとが痛いと言い出したので、整形外科に連れて行ったら「あ〜、これマスクですね。」「えっ?マスク?」「最近やたら多いんですよ。子によって腰とか、背中とか痛む場所は違いますが。マスクで呼吸しづらく、横隔膜が正常に動かないからなんです。」と😲

という投稿を見かけ、これだ!と思った。実際、ノーマスク生活になってから一度も膝が痛いと言わない。やはりマスクだったんだなぁ。

また、世田谷にある豊受クリニックを受診し、子どものマスクについて相談をした。そこで、アレルギー性鼻炎があるのでマスクで口呼吸になりやすい、口呼吸になると様々な感染症にかかりやすくなるなど教えていただいた。(お願いすれば診断書もくださいますが、この幼稚園ならいらないでしょうとアドバイスをいただき、本当にいらなかった)




子どもらしい生活


こうして1週間ほどで転園先探しはあっさり終了。マスクを常用しなくなった我が子からはマスクのマの字も出てこない。幼稚園ではお誕生日会にも行けるし、参観日もあった。お迎えに行くとほとんどの子がノーマスクか顎マスクで笑顔がはじけてるよ。本当に転園してよかった。

あと子どもはすぐに慣れる。上の子は引っ越しなどで保育園2つ+幼稚園に通ったので、うちは転園することにあまり抵抗がない。我が子も、前の幼稚園で仲良かったお友達とは今も個人的に遊んでもらっているので、あっさりと新しい幼稚園に慣れた。



まとめ


私立幼稚園とマスクについての話をするときのポイントは
①資料は公式のものを少数精鋭で用意する
②園長(経営者)の考えが全て
③全体を変えるのではなく、個人的な事情で攻める方が受け入れてもらいやすい
④自分以外のお友達がマスクをしているという環境にもデメリットはあるため、思い切って転園もおすすめ
です。

あと、とにかく話し合いにはエネルギーがいる💦ドッと疲れる


お子様のマスクを外したいとお考えの方の参考になりますと幸いです。

次回は、園や学校とマスクの話をするにあたり使える公式資料のまとめです。

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