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アルナーチャラへの道⑥

7月に入り、大阪にあるインド領事館にビザを取得しに行きました。

その前に提出する書類を家のパソコンで作成したのですが、ちょっとの印刷のスレでも通らないことがあるとかで、かなり慎重に行いました。
途中、意味がわからない所はシリウスさんにメールして教えていただきました。
プリントアウトする時に家庭用のプリンターでは不安だったため、どうしようと考えあぐねて、写真屋に行ったらいいのかなと家を出て、そんなサービスはないと断られてからネカフェのことを思い出しました。

すぐ近くのネカフェで冷たいメロンソーダにソフトクリームを乗せて、サクサクと入力し、美しくプリントアウトしました。
その日はソフトクリームの日だとTwitterで見かけて、なんだかやっぱり全てがバッチリ(º∀º*)と浮かれました。

本当にアルナーチャラへの道は、シンクロニシティだらけでした。

(この記事を書き始めてからもシンクロニシティだらけです。)

当日は予算削減のため、鈍行で大阪まで行きました。
始発に乗って3時間。
てくてくと歩いて大阪の街中にインドの国旗が見えた時は嬉しくて嬉しくて!


廊下のポスター
ああ、インドだ

そういえば、「地球の歩き方」のインドを購入した時にも、そこに書いてある言葉にドキドキしました。

「実は私(インド)はあなたなのだ。」

みたいな内容でした。(うろ覚え)



用意した書類は、パソコンで入力したものと、免許証のコピーと住民票のコピーでした。
住民票だか免許証のコピーだかは、要らないかもだけど念の為あった方がいいと教えていただいて、なるべくスムーズに取得できるよう、用意して行きました。

それほど時間がかからず
「フジイサーン!」
と呼ばれて、手続きは無事終わりました。

その後は大阪で遊ぶ気分にもなれず、トンボ帰りしました。
今思えば、念願のビザがスムーズ取れて満足していたので、無駄な欲が起こらなかったのかな。
インドの不条理さは、ビザ取得から感じると散々聞いていたのでホッとしました。


これで、パスポート、ビザ、お金も用意できて、後は行くだけ。


そうそう!
たしか到着の1ヶ月前にラマナアシュラムにタクシーのお願いをしました。気が早いね!みたいな返信をもらったのを覚えています。

この時にエアコンありかエアコンなしかを選べてました。
エアコンありが3200ルピーで、なしが3000ルピーだったので、エアコンありをお願いしました。

これは当日急遽エアコンなしに変更しましたが、料金は急な変更にも関わらず3000ルピーでした。
詳しくは後述します。


スキミング防止のパスポートケースや日除けのUV加工のストールなど、細々したものを買い揃えながら、8月を迎えました。

8月に入ってすぐに、図書館で、1人でインドを旅した女性の本を借りました。

サイババに会いに行ったその方がお腹を壊した時に、サイババが言った言葉が心に残りました。

それは、インドに来てお腹を壊すのは、私たち日本人が清潔過ぎるからだ といった内容でした。

なるほどと思い、清潔過ぎない生活を心がけました。
と同時に、乳酸菌飲料を摂って腸を整えたりしてました。

荷物を少なくするため、ドライヤーを持っていきたくなかったので、髪も短く切りました。

出発の1週間前になんとぎっくり腰になりました。

早退させてもらい、翌日は出勤するつもりでした。
ところが、上司から「インドに行く前なんだからゆっくり休んで。」と思いがけない言葉をかけられて驚きました。

インドに行くために10日も休みをもらったのだから、絶対に迷惑かけられないと思っていた私の中のなにかがゆるんでいきました。

迷惑をかけてはいけない、それは相手に対する思いやりかもしれませんが、必要以上にそう思いすぎなのが日本人なのかなと思いました。

不要な緊張。
不自然な強ばり。

そういうものもアルナーチャラの光が当たって見えてくるようでした。


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