昔々あるところに……その2

おじいさんとおばあさんが住んでいました。

おじいさんは山へ柴刈りいきいました。

おじいさんが山で柴を刈りっていると金色に光る竹が。

「おや?これは…」

おじいさんが光る竹へ近づこうとすると

「ちょっとまったぁぁぁぁぁぁぁ!!」

男性の声が

「ん?誰かの?」

「我が名は讃岐造、人呼んで竹取の翁」

「ほほぉ?それで…?」

「その金の竹を我がコレクションに加えたいのだがよろしいかね?」

「ほほぉ?それはそんなに価値のあるもなのかのぉ?」

「それはもう令和のアレキサンドライトの如し、

 時価数億とまで言われておる」

「なるほどのぉ」

「と、言うわけでこの竹は我が……」

竹取の翁が光る竹に手を伸ばそうとしたその時

「ここ、わしの私有地」

「……はい?」

「や、だからここわしの私有地。

 なのでその竹も所有権はわしにあるんじゃよ」

「なん……だとっ!?」

「どうしても欲しいというのであれば数億…じゃったか?

 それで手を打とうかのぉ?」

「むむむ……そういう事であれば一度出直すとしよう」

「出直すのは構わんのじゃが、

 不法侵入は不法侵入なのでお金が用意できないとなると、

 一応罪に問わせてもらおうかのぉ?」

「ま、まてまて!!我は知っておるぞ!

 不法侵入はあくまで、他人の所有する土地に無断で侵入したとしても

 退去を求められた際に素直に応じれば罪に問われぬという事を!」

「んー、お主の場合そもそもが窃っとu……」

「というわけでさらばだ!またそのうち会おうぞ!法定外の場所でな!」

人呼んで竹取の翁は一目さんに去っていったのでした。

めでたしめでたし

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